どこでもドアが欲しかった

真冬の真夜中に、窓を全て開けっ放しで家族が無表情で固まりあっていたので…

time 2016/11/18

真冬の真夜中に、窓を全て開けっ放しで家族が無表情で固まりあっていたので…

体中には青あざが無数にあり、包帯がミイラのごとく巻いてあり、
節々が曲げるためにチリリとした痛みが走りました。

なぜか真冬の真夜中に全部の窓が開いてあったこと、無表情で固まりあう家族、
見知らぬ男に殴られる悪夢、突然真っ赤になった景色…
まるでジグソーパズルのように謎がピシピシとはまっていきました…。

結局、犯人はいまだに捕まっていません。そして、背中の包帯を取ったときに
僕の青あざが残る背中には、弟の手のひら状に無傷だった跡がありました。
事件から5年経ち、あざが消えるのと共に、その手のひらの跡も消えてしまいした…。

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