某オタクの聖地駅で電車からホームに降りた俺の背後から、何かが駆け抜けていった。
それは二人の男で、俺を追い抜き、そこで倒れこんだ。
組み伏せられた男はオタク風のダサい髪形した若い男。
オタクの襟をつかんで押し倒し、今にも殴るぞ、的なポーズをとっている男は小柄なヤンキーといった感じ。
俺の目の前で展開されたそれに、俺はほぼ条件反射で
「おいおいやめろ」と二人を引きはがした。
二人を立たせ、俺はオタクを背中にかばうように二人の間に立った。
体を張って未然に喧嘩を止めた所が、俺の武勇伝。
しかし…