祖父が烈火の如く怒り、走り去ろうとする犯人に、買った蜂蜜の大瓶を投げ付けた。
蜂蜜の瓶は当たらなかったものの、瓶が飛んできた事にびびって犯人はスクーターごと転倒。
そこに祖父が追い付いて揉み合いになり、結局祖父が犯人を押さえ付けて祖母が警察を呼んだ。
警察が来た後、祖父は祖母に
「大丈夫か、怪我してないか」
としきりに確認したらしいんだが、少し経つと祖父の指が変に腫れ上がり、病院行ったら骨折してたとか。
祖母は
「大丈夫かって、アナタが大丈夫ですかって話よねえ。お金も大して入って無かったのに」
と言ってたが、 祖父に話を聞くと
「いやあ、婆さんが転んだ時、金はともかく、あいつが婆さんに怪我させた!と思うとカッときて、ついつい追っかけちゃった」と照れていた。
自分の祖父ながら、凄い87歳だと思った。