その間も、全然顔を見せない俺やかあちゃんを心配し、おばさんからしょっちゅう
「顔見せんね? 米ももうなかろう?」
と電話が入ってたりしてて、電話はかあちゃんが出て、お礼言ったり、忙しいけんすんません…と言ったりして砂糖家には顔を出さず過ごしていた。
ある日、ちっとも顔を見せないのを心配したおじさんおばさんが家に凸してきた。
「米持ってきたどー、どないしたんや?」
と言われ、家に上がって貰い事情を話すかあちゃん。
俺もかあちゃんも涙目。
かあちゃん「息子に言われて気が付いた。今まで好意に甘えっぱなしで…(T-T) 赤の他人にほんまにようしてもろうて、図々し過ぎました……本当にすみません」
かあちゃんと俺、号泣。
おじさん「はぁ?何? あんたんとことうちは、遠縁じゃゆういても親戚じゃろが!」
俺&かあちゃん「ええぇー?( ; ゜Д゜)」
おじさん「バッカじゃなかろか!(ほんとにこう言った) だいたいなぁ、ここら一帯の砂糖姓はみんなどっかで血が繋がっとるんだわ!」
これは、俺とかあちゃんのために言ってくれてるんだと、俺とかあちゃんは思った。
おじさん、ありがとう……(´Д`)
そしたら、それを察知したおばさんが
「いやぁ、ほんまに親戚なんよ。なぁ?」
とおじさんを見ながら
「うちの何代か前のご先祖さん(明治らしい)の次男だか三男さんが、新開拓地 (実感もちの資本で開拓)に分家して、そこから又分家でナンタラかんたら」
「でそっから又養子がナンタラかんたらで、分家の分家とはいえ云々ー」
「お寺さんの話じゃから間違いないし、山添町(仮名)の川沿の砂糖さんは、まぁ、そういう訳で親戚じゃわね」
俺 (やっぱ親戚だったんだ!) 嬉しかった……。
したら、かぁちゃんがプルプル震えてて、口ごもりながら
「あの……うちの亡くなった主人の実家は山添町の……川沿い砂糖さんでなくて川向こうの砂糖です……」
おじさんとおばさん「( ; ゜Д゜)ええぇぇぇー?」
家の中、し…ーーん。