Aさん「毎日、缶ビールを夕食の時に1本…」
私達「1本て、サイズは?」
Aさん「これくらい…せめて飲みすぎないようにと思って、小さいのを」
彼女が手で示したサイズは、ふつうの350ミリより小さい250ミリとかの感じ。
私達は顔を見合わせ、Aさんの知らない、世間の重大な秘密を言わざるを得なかった
(別に秘密じゃないけど)。
「あのねえ、それは晩酌といって、飲める人はみんなやってるよ」
「そうそう、仕事の後の風呂上がりのビール、そのために生きてるってくらいでね」
真面目なAさんのびっくりした顔が忘れられない。
両親が飲まない人だったので、晩酌の習慣を知らず、毎日飲む人=依存症と思ってたそうだ。
今はAさんは仕事を見つけ、ずっと我慢していた猫も飼い、すっかり明るくなった。
お酒とは縁が切れたようだ。
切る必要もなかったんじゃないかと思うけど。