実家の父はサラリーマン、母は働いたことのない専業主婦。二人とも50才。
そんな両親の結婚記念日に両親から話があると当時22才だった私と双子の兄に急に切り出した。
内容は
・両親が二人で貯めたお金がちょうど1億になった。
・家のローンがあるといっていたが、実は5年前に完済してる。
・父は会社を辞めて、母と犬とでキャンピングカーで全国を回る
(キャンピングカーは購入済み)
・尚、1億は両親が今から使っていくけど残ったら、子ども(私達)に渡そうと思ってるけど残らない確率高い。
・子どもの結婚資金や家購入の援助は一切しない
・両親の介護問題は両親で方をつけるので、子どもはノータッチでいい
・両親の家は残せるので売却するなりして子ども同士でわけなさい。
と言うことが言い渡された。
急な発言にびっくりする私と兄。
小さい頃から、特に貧しい思いもしなかったけど、贅沢もしなかったのでごく普通だと思っていたのでびっくりした。
でも、兄と二人で今まで育ててくれてありがとうだねと言って両親を応援するといった。
両親は次の結婚記念日がくるまでに会社をやめ、キャンピングカーで北海道に向かった。
両親の旅立ちから半年後。
私は実家に兄と二人で住み続けていた。
ある日、仕事から帰宅すると門扉のとこれに大きな鞄をもった老年女性がいた。
恐る恐る近づくとそれは母の兄の妻(伯母)だった。
久しぶりに伯母に会い、しかも突然だったので
「どうしたんですか?」と言うと、急に「裏切りもの」と怒鳴られた。
あまりのことに呆然としていると…