新人「私はお酒が飲めません。飲めないので飲みたいとも思いません。
これまでお酒なしの人生で人生の様々な楽しみを見出してきました。
私の人生はお酒がなくても充実しています。
毎日毎日お酒が飲みたくて仕方なくて飲めないとイライラして飲み過ぎて二日酔いになって体調崩して医者代かかって医者から禁酒を言い渡されそれでまたイライラすることもありません。
そして私はお酒を飲みませんからお酒代がかかりません。
少なく見積もって月3万円がお酒代に飛ぶとしたら私は年間36万円のお金が手元に残ります。
それがこれから60年続くとしたら2160万円が私の手元に残ります。
あなたがお酒として飲み干してしまうお金だけで私は家も買えますし、車も買えます。
物の財産として残さなくとも私の楽しめる趣味にお金をかけることで心の財産として残すこともできます。
ですから人生で損をしているわけではありません。
お酒として消えない分、お酒を飲む人と比べて私には2160万円を自由に使える様々な未来があります。
ひとまずは上司が昨年消費した36万円分を私は今年結婚式の費用に充てる予定です。
私は今とても幸せです」
とつらつらと長文を返していた。
上司はブチ切れていたが、独身彼女なしの上司は何を返しても虚しく響くだけ。
結局、新人のおかげで上司のしつこい新年会のお誘いが全くなくなった。
この上司、酒癖が悪くて皆辟易してたから、新人ホントによくやってくれた。
でも、こう言い切ってしまう新人も、人間としてはどうかと思うが…