どこでもドアが欲しかった

父が急死。その後の母親の行動によって村の未来が激変していた…

time 2016/11/20

父が急死。その後の母親の行動によって村の未来が激変していた…

まず私が長子なのに普通高校に進学した時点で「そんな方法が…」状態で普通高校進学者が続出。
母がその辺の事務員よりよっぽど良い給料をもらってるのを知って、農高に進学した女の子も看護専門に続々進学。
これは私母が仲の良かったママ友に「学費ほぼタダ、奨学金あり、就職して何年か勤めれば奨学金返済免除」という制度を教えたため。
農業高校→看護専門って畑違いもいいとこのように思えるのだが、農業系は生物と化学が強かったため意外といけた。
病院側も看護師不足に喘いでいたので、割と採用してくれた。

こうして農家でいかず後家になる女の子が激減。
かわりに跡継ぎのいない農家が大量発生かと思いきや、大地主さんが土地を買い上げて農業会社を設立。
というのも、私実家は父が亡くなった1年後に祖父も死去。
父の他に男兄弟はいなかったため実質誰も農業をやる人はいなくなった。
その時に母は父から相続→祖父に預けてあった土地を全部大地主さんに安く売った。
母としてはいらないものだから処分できただけで万々歳だったのだが、これも他の農家が後に続いた。
ついでに仲が良かった大地主さん家の若夫婦に「どうせなら会社にしちゃえば~」とアドバイス。
大地主さんとしては普通に買うより安く(身内価格で)土地が増え、農家の三男坊などが働きに来て上手くいった。
結果として生産性が上がり、乱開発もなくなって土砂崩れなどもなくなる。
仕事にあぶれる人も、嫌な農業を押し付けられる若い女の子もいないの良いことづくめになったそうだ。

というのを、先日行われた5学年合同の同窓会で知った私。
私にはたくましいが普通のその辺にいるお母さんだったのだが、母に人生救われたと思っている人がたくさんいてびっくり。
地元に看護師多いな~あるあるネタが話せて楽しいな~とは思っていたし
一部が「私ちゃんのお母さんに憧れて看護婦になったの」と言う子がいるのは知っていたが
私は地元を出てからほとんど戻っていなかったので、まさか地元全体がこんなに変わっていたとは知らなかった。

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