小学校の頃、いじめられっ子でした。
友人は居なくて、友人のかわりだったのは本と動物たちでした。
その動物たちの武勇伝。
ある時、怪我していたカラスが俺をいじめていた奴らに
石を投げられていたり、枝でつつかれたりしていました。
自分が普段されていることと重なり、
どうしても許せなくてその怪我をしたカラスを守る形で
俺が蹴られたりしました。
そのうち飽きたのか帰っていったのですが、
カラスの調子がおかしかったので
良く行く動物病院に連れて行くと
かなりの重症らしく即入院。
しかし奇跡的に2週間位で無事に退院しました。
その後…
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5年生のちょうど今頃、
校庭の隅っこで殴る蹴るをされていました。
そんな時いじめの主犯格の頭上にコツンと何か落ちてきました。
蹴られながらも上を見ると、
校舎の上の方にカラスが30匹前後とまっていました。
珍しいこともあるもんだなと思った次の瞬間
クゥワークゥワーと鳴きながら一羽のカラスが主犯格に飛びかかってきました。
それにつられて他のカラスたちも
俺をいじめていた奴らに襲いかかってきました。
校舎から黒い塊が襲ってくるわけです。
暫くして満足したのか散り散りに飛んで行きました。
残ったのは突かれたり引っかかれて血だらけのいじめっ子たち。
最後まで襲っていたカラスが、俺のところに来て、
主犯格の耳の欠片を置いて飛んで行きました。
カラスは頭が良いと獣医さんがよく言っていました。
だから君にはカラスの恩返しがあるかもねと笑っていましたが、
まさかのまさかな恩返しでした。
それからもカラスが学校の上を飛ぶことがあり、
カラスに襲われたトラウマ(鳴き声を聞くと泣き出す位)から
休みがちになったいじめっ子たちは転校して行きました。
その後いじめられることはなくなりましたが、
カラス使いと恐れられてしまい
相変わらず友人は出来ませんでした。
それからも何かとカラスたちとは縁があり、
30overになった今でもカラスが良くベランダで寛いでいます。
そんな俺も今は獣医をしています。
皆さんカラスは大事にしましょうね。