幸い、気絶していたのは数分のようで、別場所にいた新郎と新郎の妹が来てくれて、
抱き起こされて気がついた。ドレスが嘔吐物にまみれていた…
義理妹と赤ん坊はまだ部屋にいて、赤ん坊ギャン泣き。
祖母も大泣き。弟オロオロ。新郎大慌て。義理妹は蔑むような目線で見下ろしていた。
こんな時でも姉としてのプライドがあって、弟以外に退出してもらい、説教。
私がカウンセリングに通うほど子供がダメで、それでもどうにも治らなかったと彼は知っているはず。
なのに、どうして自分の嫁や子供を連れてきたのか。
招待してもいないのに、非常識だと思わないのか。ほとんど叫んでいたかも。
弟が言うには、「嫁が行きたいと言い出した」、「嫁は初めて会うお姉さんを楽しみにしていた」、
「子供を連れてきたのは、預ける場所がなかったから」とのこと。
小さい頃から、毒両親から私が必死に守ってきた弟だと思っていたので、
裏切られたような気がして、悲しくて私大泣き。そしてまた嘔吐。ここで義理妹乱入。
「こんなに可愛い神様からの贈り物を可愛がれないなんて云々」、
「抱っこしてみれば、女なら分かるはず」と抱かせようとする。
まさか嘔吐物まみれの胸や腕で抱くわけにもいかず、突き飛ばすこともできず、
しばらく弟を間に挟んで逃げ回る。
そうこうしているうちに、赤ん坊の頬が私に当たって、私はまた気絶。
気がついたら夜でした。
結局式は中止に。救急車で運ばれたる姿を目撃されていたので、招待客の中に不審に思う人はいなかったようだ。
新郎も新郎家族も、私の過去や実家との関係、子供を産まないこと、嫌いなことを
了承して嫁に迎えてくれているので、そのあたりは責められなかったのが救いでした。
翌日退院し、医師の診断書を元に、弟夫婦に諸々の費用を請求。先日やっと、振り込まれました。
子供がばかりで、まだ若いしお金もないのに可哀想かな…とも思ったのですが、
弟の非常識さ、嘔吐する場面を目の当たりにしても、自分の価値観を押し付けてくる女を選んだバカさ加減、
もうイヤになってしまい、絶縁の道を選びました。