話は全く違った。
実際には曽祖父の自営の仕事をいとこ叔母が継ぐ関係でそれまでは交流が乏しかった叔父と頻繁に会う様になり、
そこから仲が発展して婚約したということだった。
まわりも母が言う様に無理やりに結婚を迫るようなことは一切せず、
むしろいとこ婚であることから二人の気持ちは尊重しつつも「もっと時間をかけて考えたら?」とアドバイスしたり、
念のためにと家系図を遡って叔父達以外で近親婚をした形跡はないか調べたりしていたりしていたらしい。
なのに母だけが叔父やいとこ叔母を「気持ち悪い!」と罵倒し、物を投げて怪我をさせたり(この時母は決して謝らなかったそうだ)、
近所に「近〇相〇の家系に嫁いでしまった!」と触れ回り、
祖父の店の前でも大騒ぎをしてお客さんに「こんな人に仕事を頼むんですか!」と言ったり、
警察に旦那の親族に娘が狙われている!犯罪者の家系だ!と駆け込んで大騒ぎをしたりして、
結果家は父方の親戚から絶縁されてしまい今のような関係となったと言われた。
母がキチガイだったのも今まで「嫌な奴等」って思ってたらそうじゃなかったことも衝撃だったけれど、父に
「事情が事情なだけに今まで説明が出来なかった、なによりいとこ婚なのは事実だから、
お前も母のように弟や従妹のことを気持ち悪いと言いだすんじゃないがと思うと言えなかった」
と言われたことが一番の修羅場。
私も母のような基地外の予備軍と父に思われてたのか…。