義姉の家は無添加だの無農薬だのにうるさい家で、コー○レベルでも文句を言う家庭。
正月とかも儀実家のご飯とか絶対に食べないで挨拶だけして帰っていた。
義姉の旦那は企業の重役なので金にあかせてやれフェアトレードだの無農薬だの買い捲ってるらしかった。
もちろん、義姉の趣味で。
私も一度得意げな義姉からもらって食べてみたけど、砂糖不使用タマゴ不使用油不使用のオカラクッキーはパサパサすぎて甘みも薄く、おいしいとは思えなかった。
それを義姉は、
「これこそが本物の味!」
「これがおいしいと思わないのは添加物に毒されてる!」
だの言ってバリバリ頬張っていた。
そんな義姉家なので、姪っ子は普通のオヤツは与えてもらえず、友達の家に言っても義姉の作ったお手製のマズイ○○不使用オヤツ持参だったらしい。
義実家に義姉と一緒に来たその日も、机の上に置いてあるクッキーをまるで飢えた難民の子供みたいな目で見ていた。
それを可愛そうに思いつつ家庭の事情に口出しできず耐えられなくて台所に入ってトメの夕飯の支度手伝おうとしたら(義姉は帰る前にトイレ行っていた)リビングから
「イヤァァァアァ!ギャー!」
みたいな義姉の絶叫。というか悲鳴。
慌ててトメと一緒に台所から出たら食べかけのカントリーマァ○片手の姪っ子。
「どうして○○ちゃんそんなもの食べてるの!体に悪いでしょ!駄目って言ったのになんで食べるの!」
そりゃぁアンタ、子供だってわかるよ、油や砂糖が入ったモノの方が美味しいって事はさぁ…なんて思いながら、叱るのを止めたかったけどこれでまた文句いわれてもなんだし、「まぁまぁー」なんて言ったら目の前で義姉が姪っ子をビンタ。
その挙句に
「あんた何歳?7歳だよね?だから七回叩くからね!」
とか言って、ごめんなさいと怯えながらギャン泣きする姪っ子の尻をその場にあったリモコンで叩いていた。
思いっきり。
さすがにいい加減にしなよと止めようとしたら…