どこでもドアが欲しかった

若い男にナンパされた。女子高出身の私『カレは運命の人だ!』→ 結果…

time 2016/11/24

若い男にナンパされた。女子高出身の私『カレは運命の人だ!』→ 結果…

大学生最後の夏、祖父の別荘の近くのお店で、若い男性に声を掛けられた。

今から思えばどう考えてもナンパなんだけど、自分は生まれてずっと女子高で、男性に憧ればかりがあって、少し話しただけで
「これは運命の人!!」
と思ってしまった。

交際はすぐに家にバレて、祖父にも両親にも大反対され会えなくなったが、
「私たちの愛を守ろう」
と大学卒業を同時に彼と駆け落ちした。

入籍して彼のアパートで一緒に暮らし始めて、最初は楽しかった。
でも「今会社忙しいんだ」と、どんどん彼の仕事の帰りは遅くなっていって、一人寂しくなった。

ある日、大家さんが話しかけてきて、
「お宅の旦那さん、いっつも女の運転する車で帰ってくるけど大丈夫?あの女ね、旦那さんと絶対長いアレの女よ」
と言われた。
色々悩んだが、金曜日の夕方に彼の会社の前で待ってみると、彼は定時に会社を出て、すぐにその女性とおち合い、数駅離れた所にあるマンションの一室に入って行った。
2人がそういう仲だというのは、世間知らずな私でもわかった。
旦那はよく笑ってた。

その足で恥を忍んで実家に帰って、泣いて祖父にあらましを言うと、なんと
「馬鹿もんが!!夫の浮気なんぞでオメオメ泣いて戻る奴があるか!!妻は旦那の妾に『夫がお世話になっています』と挨拶するぐらいの度量がなきゃ務まらん!!」
と怒られた。

ビックリしたが、祖父が言うのだからそうなのかと思い、その日は実家に泊まると、翌日は百貨店で服を新調してお菓子の包みを買い、例のマンションの部屋を訪れた。

ドアを開けてくれた彼女は驚いているようだったが、祖父に言われたように、
「夫がいつもお世話になっています、これはほんのご挨拶でございます、夫も貴女のような方にお世話していただきとても幸せそうです、これからも私達夫婦を支えていただけますよう宜しくお願いいたします」
というようなことを言った。

すると…

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