どこでもドアが欲しかった

祖父は人望のある人で、葬式には多くの人が集まった。しかし、その葬式がある瞬間一変する…

time 2016/11/24

祖父は人望のある人で、葬式には多くの人が集まった。しかし、その葬式がある瞬間一変する…

「わ~こんなにぎやかなお葬式初めて~よかったですね♪」
笑いながら言うのを聞いて、今まで泣き濡れていた人々の表情が一変。
和尚の妻にナグりかかろうとする人、止める人、なじる人に和尚に説教する人。
「あんたはこんな寺を守ろうとしていたのか!」
と祖父の遺影に叫ぶ人(祖父は檀家総代として先代が急死し、まだ若い和尚を必死に守っていた)。
祖父が可哀想だと泣き濡れる人など、もうどうやって収拾つけたかは覚えてない。

しかし和尚の妻が悲鳴をあげて倒れていたから、多分誰かナグらずに蹴り倒したかもしれない

ちなみにこの寺、現在、和尚が精神半分おかしくなり、もうだめかもしれない・・と言われてます。

お葬式は何かわやくちゃで、でもみんなお年寄りばかりだったので最後はスタミナ切れ、でも何か言わないと気がすまないと和尚妻に四方からお説教。
その後、お寺改築時には先代の頃に寄進された塔など色々なものを地盤固めに使って、目に痛い新しい寺を建てました。
すべては和尚妻の意見らしく、和尚が病んだのも妻があまりに口出しするから、のようです。
和尚が強く言えないのは本人の性格が優しすぎるのと昔から引っ込み思案、合わせて妻実家が寺の経営に口出しするそうでそれですっかり病んしまったそうです。

和尚妻は皇室御用達が自慢の着物屋の娘。
時おり、兄弟がテレビに出ております。
まぁ、地方とはいえお嬢様だったので、苦労知らずというか人の心が理解できないというか・・。

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