どこでもドアが欲しかった

単位取って就職も決まってあとは卒業式だと思っていたら「留年通知書」が送られてきた…

time 2016/11/24

単位取って就職も決まってあとは卒業式だと思っていたら「留年通知書」が送られてきた…

そんな気配を察した叔母がここで初めて口を開く。

叔母「お話はお伺いさせていただきました。そうそう申し遅れましたが、ワタクシ、○○新聞○○部の編集長ですの。」

そう言って、初めてここで名刺を差し出す。

叔母「お宅の大学は卒業条件を満たした生徒に留年通知書を送付して授業料を更に搾り取る悪質な大学ということを
取材させていただき、ありがとうございました。お礼に記事にさせていただきますね。実名付きで。」
相手「な、なんと!? どこをどうしたらそのような解釈になる!?」
叔母「卒業に必要な単位は取得済み。他に必要な卒業条件を提示しない。そう解釈するしかないではありませんか。」
相手「記事にされるのは困るんだが!」
叔母「あら、記事にされて困るのですか? それは間違いを認めたということでしょうか。」
相手「そうは言ってない!! 推測で記事にされても困ると言ってるんだ!!」
叔母「どこが推測ですか? 取材に基づく確かな事実の記事ですよ? 俺君、カセットテープ録音できてるね?」

そう。昨日の叔母との相談時に、会話はしっかり録音し、証拠にしたほうがいいとのアドバイスがあったので
録音もできる小型のカセットレコーダーを用意しておいたのだ。
今ならICボイスレコーダなんだろうが、当時はそんなもんないのでなw
バッチリ録音されていたぜwww

とりあえず青い顔して茫然としている学事課長を後目に、「誠意ある対応を期待しています」と言いつつ俺氏と叔母撤収。
家に帰ると、親父から連絡が。
話を聞くと、学事課長から留年通知書は取り消すから、記事にはしないでくれとの電話が来たらしい。
あまりの手のひらクルーっぷりに唖然茫然愕然。
とりあえず親父は私の意向次第だと回答したそうな。とりあえず返信はほっとく。疲れたし。
実名入り記事にされる恐怖に一晩中怯えやがれ。
こっちゃ留年かもしれん恐怖とずっと戦ってたんだ。

5日目
俺、朝から6時からバイトが入っていたのだが、何と学事課長が朝5時にやってくる。
どうやら親父にこちらの予定を確認したそうだが、
いくらこっちが朝6時から夜12時までバイト掛け持ちでみっちり入れていて、
空いてる時間がほとんど無いとはいえ、人を訪ねる時間じゃねーだろう・・・。

それも、何卒穏便に・・・と玄関先で土下座モード。
昨日、叔母がケチョンケチョンに言うまでの居丈高モードはどこやったんだコラ。

朝の貴重な時間をコイツのしょーもない謝罪で浪費されてバイト遅刻寸前。
更に言えば、コイツの部下の受付BBAにも「留年通知書受け取って慌てるバカ」って暴言吐かれてるしな。
なので、頭にきて「学長呼んで出直してこいっ!」ってバケツ一杯の冷水をぶっ掛けて追い返したwww
はっはっは、3月はまだ寒いぜーw

6日目。いよいよ決着。

ま た 朝 5 時 に 、
今度は学長、学事課長、受付BBAの3人揃ってやってくる。おー、ホントに学長連れてきたんだ。
それも折り紙付のお菓子を持って。こんな朝早くからごくろーさん。
よっぽど今回の件、表に出されたら都合が悪いらしい。まぁそーだろうなぁ。

学長が「此度は我が校が不始末をしでかして申し訳ありませんでした」と土下座。
後ろの2人も「申し訳ありませんでした!」と土下座。

頑なにミスを認めなかった理由は「処理手続きが面倒」「バレたら怒られると思った」からだそうな。
そんなしょーもない理由でこっちの人生狂わされかけてたのかよ!?
思わず学事課長のツラにビンタ1発。吹っ飛ふ学事課長。

結局は今回の事件、公にしない代わりに慰謝料ちょびっと。
とりあえず学事課長降格、受付BBAは退職で済ませることに。
あと、あまりにもアホらしくなったので卒業式は欠席することにした。
バイトばっかりしてて大学に友達いないしな・・・。
卒業証書は後日郵送するという話で決着。

尚、録音テープと単位取得証明コピーは没収されましたw
バックアップ取ってないとは言ってないケドナーw

以上、もう20年以上も前のお話。

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