十年ほど前の話です。
姉が「ビデオを返してくる」と言ってウチを出ていったのは夕方の6時半ごろでした。
季節は冬の始まりぐらいで、もうだいぶ暗くなってきていました。
それから十分ほどたったでしょうか。
いきなり玄関の方で誰かが乱暴に扉を開けてはいってきました。
入ってきた人は号泣しています。
急いでいってみると、姉が顔面血まみれになって泣いていました。
取りあえず家に上げて、血を拭いてやり医者である父が傷を見て
「血は出てるがたいした傷じゃない」
というのを聞いて一安心し、ようやく落ち着いてきた姉に何があったのか聞いてみました。
すると…