実兄が離婚した。
2年前から
「離婚したい、俺はATMだ。嫁も子供も俺を利用するだけで家族と思ってない」
と愚痴っているのは知ってたがまさか本当に離婚するとは思わなかった。
兄貴も兄嫁も浮気や借金などはなかったから、性格の不一致と嫁姑の諍い等を理由に別れた。
子供は高校生の娘と息子。親権と養育権は兄嫁が取った。
兄貴の離婚を後押しし、味方してくれた同僚らと兄貴は祝い酒を交わし、
「ようやく自分の人生を取り戻せた」
と涙ぐんでいた。
しかし、間もなくその離婚の本当の理由が明らかになる…
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俺は兄貴とは4歳違いでガキの頃はよく嫌な事をされた。
いじめというほどじゃないが、チキチクいじってきて、こっちが泣いて怒ると笑って逃げる。
兄貴は子供達にも同じことをしていた。
何か「買ってあげる」と約束しておいて当日に「ウッソ~」とやって泣かすとか、
「おまえの鼻が大きいな」と顔や体の特徴を何度もいじって泣かすとか、1つ1つはたわいない。
なぜな泣かすのかというと「泣き顔が可愛い」らしい。
しかし子供たちも9~10歳になると学習して相手にしなくなってくる。
ある時、姪(兄の娘)がアイドルにハマった。当時小学生だった姪は、兄貴に「チケットを取ってやる」
と言われ信じた。しかし当然のように嘘だった。
兄貴はそれを姪の誕生パーティで「ウッソ~」とバラした。
その場には俺も両親もいた。誕生パーティは号泣する姪を慰める会と化した。
中学生になると子供達は兄貴を無視するようになった。
兄嫁は「悪気がなくても貴方にしていることはモラハラだ」と言い、兄貴は「モラハラw大げさなw」と一笑。
「なあ?」と子供達に振ったが、子供達は無視。
家庭の冷たい空気に気づいた兄貴は「俺はATMだったのか!」と言うようになった。
離婚後一ヶ月程は周囲は同情的で、離婚出来てよかったなという空気だった。
兄貴は毎晩飲み歩いていた。
しかし同僚の家に招待され、どうもそこの家で同じように子供をいじって泣かせたらしい。
(このへん自分の目で見たわけでないので情報アヤフヤ)
周囲の空気が一転して前のような温かいものではなくなったようだ。
最近兄貴があせって兄嫁や俺一家にすり寄ろうとしてきているが、はっきり言ってお断りだ。