ヤが私の背中を摩って
「家に帰りな、妹が待ってるんだろ」
と言ってくれたのが衝撃。
借金は母方の親戚が払ってくださって、父は酒の飲みすぎで病気になって他界。
母方の実家から学校に通わせてもらって無事何事もなく成人しました。
親戚に肩代わりしてもらったお金も返し、今は私も妹も所帯を持って平和な暮らしです。
妹の服を作っていたせいか裁縫が得意になり、そういう仕事に就きました。
今でも簡単なスカートなんかを妹にあげるとあの頃のように喜んでくれます。
養ってくれた親戚には本当に感謝してるけど、一番の恩人はある意味あの時のヤかもしれないとも感じる。