結果的に親戚が追加で200万を貸してくれて事なきを得た。
今はようやくどこの不動産屋に仲介を頼むか決まり、
あとは少しでも高い金額で買ってくれる人が現れることを祈るばかり。
ただ、どこも適正価格は4500万との見積もりで、
結果的に譲渡益は4300万程度になる見込み。
そのため父は5000万以下で売る気はないという。
事業がうまくいかない分、他で働いて少しでも自分で穴埋めするという考えはないようだ。
結局いつも見通しが甘い父。
仲介業者の見積もり依頼や家の中の不要品の片づけ等も
全て私と母で行い、父は自分では動く気配がない。
そのくせ、決定権は自分にあると譲らない。
実家が売れたら、私は母と二人で暮らすつもりでいる。
父は、5000万を貸してくれた親戚が住んでいる田舎に
母を連れていくつもりのようだが、母もいい加減愛想を尽かしている。
父とこの先も一緒に暮らしていけるとは思えない。
けれど、70近い年老いた父を捨てるような形になる事に迷いを捨てきれない。
私は冷たい人間なんだろうか。