私の携帯が鳴った!A子だ!
「もしもし!?今どこ?」
って出たら知らない男の人が
「あ、ちょっとこの子の携帯借りたんだけど、店に一緒に居た子?」
って。
ああああやっぱりチンピラと一緒にいるぅぅぅどうしようぅぅ。
血の気が引いてB子C子も涙目。
電話の男の人が「もしもし?」となぜか落ち着いた声で
「あのね、この子すごく酔ってて危ないから迎えに来てくれる?」って
アレ?迎えに来い??何はともあれ無事だ!!と思い
「すぐ行きます!」と指定された場所に行ったら黒いデカイ車(サーフ?)がとまってた。
こわごわ近づくと助手席の窓がウイーンと開いて
運転席には竹内力みたいなアニキが座って缶ビール飲んでた。
助手席には眠りこけるA子がいた。
アニキが「今日はウチの若いのがからんですまんかったの。 あいつらちょっと悪さするからこの子危なかったよ。
あのなぁ女の子は潰れるほど飲んじゃダメじゃ。酔って男の車乗っちゃ自業自得で。
あんたら友達ならこの子ちゃんと見てあげとかんとキレイな身で帰せんかったとこじゃ。
しかもあんたら迎え来い言うたらホイホイ女だけで来て危ないど?」と怒られ?た。
A子は店にいる時は酔ってるように見えなかったのでグーグー寝てるA子にびっくりした。
トイレに行くと戻ったA子は店の前にいたチンピラと肩組んで「イエーイ」って
そっちの車に乗ってちゃたらしい。
アニキ達はよそから仕事でこちらの地方に来てたそうで
こっちで問題おこしてもイカンなとA子を連れ出してくれたそうだ。
「気をつけよ」と持ってた缶ビールをグイっと飲んだアニキには小指がなかった。
私もB子もC子も涙目で足がガクガクしながら「すみません ありがとうございました」と
A子を抱えておろして私の車に乗せ家まで送っていった。
翌日A子に聞いたら店を出てからの全然覚えてなかった。
まぁともかく無事だったから良かったけど あれ以来酔うほど酒を飲めない。