
そしていじめられっ子も、
「もう1君の顔が見たくない、そうしてほしい」
と言った。
家に帰ってから、転校の手続きをし始めている両親に俺は泣きながらやめてくれと縋った。
もう謝ったから、もうしないから、お願いだから止めてくれと。
そしたら母親から冷たい声でこう言い放たれた。
「お前はそうやって泣きながらいじめられっ子が止めてくれって縋ってきたらいじめをやめたのか?やめないよな?こいつ泣いてやんのとか言って馬鹿にしてさらにいじめるんだろ?そんな奴の言うことを聞く理由あんのか?」
また父親からも
「もう謝ったから?謝ったらお前のしたこと全てチャラになるとでも思ってんの?お前そんなに偉いの?謝罪ってのは加害者がスッキリするためにあるんじゃない。その上で被害者が許す許さないを決めるんだ。お前は謝っても許してもらえないような事をしたと自覚しろ」
と言われ俺硬直。
なにも言い返せず転校させられることになった。
「今回は転校だけど次やったら寺に入れるから。転校先の先生方にも事情は偽りなく説明するし、いじめしたら私に連絡してもらうように言うから」
と言われ、流石にもう誰もいじめなくなった。
当時は親と縁を切ってやろうとか思ったけど、今思えば当然の行為だったようにも思える。
特に父親の
「謝罪ってのは加害者がスッキリするためにあるんじゃない。その上で被害者が許す許さないを決めるんだ」
は一生の教訓にしようと思う。