小学3年生の頃、ペットがどうしても欲しくなり両親におねだりして親戚から子犬を譲り受け飼うことになった。
オスで名前はタロと名付けた。
毎日学校から帰ると欠かさず散歩に連れて行ったり餌やりを買ってでたり定期的に洗ってやったり大切に育てた。
両親もタロを可愛がり家族の一員になった
二年くらい経ったある日、学校に行こうと玄関を出た瞬間凄い違和感と視線を感じた。
思わず犬小屋を二度見してしまった。
何と知らない犬が繋がっていて不安そうな顔で俺を見ていた。
急いで母を呼んだが犬を見て絶句して固まる。
母に促され学校に行ったんだがタロの行方が心配で一日中上の空。
授業が終わり急いで帰宅したんだが居るのは知らない犬のまま。
母も近所に心当たりが無いか聞いて回ったが何も情報も無し。
あの時兄弟が居なくなったような気がして号泣。
子供心に家族の大切さを知った。
両親は誰かがこの犬と間違ってタロを連れて行ってしまったんだろう、そのうち間違いに気付いて返しにくるだろうと言ってその犬を飼うことにした。
その後…