私は25歳の時に結婚しました。
結婚する前は当然別居という話だったのですが、大姑が車椅子になったことと、当時おとなしかったこともあり、必死になって拒否はしましたが私の両親に介護が必要になったら、必ず助けるから今回は我慢してくれと言われ、3代同居。
バカでした。
それまでは別居ということがあり、あまり付き合いがなかったせいもあり関係も悪くはありませんでした。
しかし、一緒に住んでみると皆が皆めちゃくちゃ性格が悪かった。
旦那もこれほどわがままになるのかというほどに変わってしまい、ひどかった。
私が掃除すると、あらを探しここもしろ、あそこもしろ、ここはやり直しといった風で、ろくに休憩する暇もありません。
食事を作れば、甘い、辛い、まずいの連発。
ご飯を食べようとすると大姑の部屋からブザーが鳴り、やれトイレだ、なんだととにかく大忙し。
夜も大姑の部屋からのブザーがうるさくて眠れないと旦那とは別室です。
一緒に寝ないから子供なんてできるはずがないのに、「孫、孫、孫」。
頭が狂いそうでした。
6カ月たたずに体重が10キロ以上減りました。
もともとは、162センチ56キロだったんですが、あと少しで40キロになりそうでした。
そんな生活をしていると、何がおかしいのかが分からなくなるんですね。
ある夜、大学時代の友達から結婚をするので出席してほしい、と電話があったんです。
この友人には自分の結婚式にも出席してもらっていたのに、いけないかもしれない。と返事したんです。
そうしたら友人が、
「どうしちゃったの?声も元気がないし、今までだったらどんなことがあっても出席するからねって言ってくれたよ。何か大変なことになってるんじゃないの?一度そちらに行くから私の近況だけでも聞いてよ。結婚してから連絡をくれないから、のろけ話だって聞いてもらってないよ。婚約者を紹介するから結婚式に出れないなら、久しぶりに顔だけでも見たい。」
と言われたのです。
元気がないとか、大丈夫なんて言葉義実家の人間や夫に言われたことすらなくて、涙が出てきました。
実家の両親や兄弟とも本当に長いこと電話すらしていないことに気付かなかったんです。
そうしたら急にどうしても友人や両親兄弟の顔が見たくてたまらなくなり、お財布だけ持って、タクシーに飛び乗ってました。
突然帰った私を見て、両親や兄弟は泣いていました。
わたしから連絡はないし、電話をしても取り次いでもらえない、兄が出張の帰りに義実家によっても、私は出かけていると言われ会わせてもらえない。
どうしようかと話し合っていたそうです。
私は実家について最初、
「大変なことをしてしまった。義実家の人に怒られる。離婚して捨てられる。」
そう思って、すぐに義実家に電話をしようとしました。
そのとき父が、
「お父さんが電話をしておいてあげるから、先にお風呂に入って着替えをしておいで。一晩タクシーだったから疲れただろう。ご飯を食べながら話でもしよう。」
といいました。
私は、義実家に怒鳴られるのが怖かったので、電話を父に任せました。
お風呂を出ると、母がサンドウィッチと果物と飲み物を用意してくれていました。
久しぶりの実家での食事は本当においしかった。
今でも今までで一番おいしい食事だったような気がします。
わたしがお風呂から出ると、兄弟はみんな学校や仕事に出ていて私と両親の3人だけでした。
その時両親が、
「まだ帰りたいか?」
と私に聞きました。
私は、返事ができずに、
「帰らないと怒られる。」
と小さな声で言いました。
父が
「怒られへんのやったら帰りたいのか?」
と又聞きました。
私は返事をすることができずに、ただ黙ってうつむいていました。
そしたら母が、
「あんた、こんなに痩せてしもて、しんどいのとちがう?お母さん、あんたがこんな痩せてしまうほどしんどいとこに帰ってほしない。それでも帰りたいんか?」
と言いました。
私は「うちにおれるんやったらおりたい。もうあそこには帰りたない。」
と言いました。
父は、
「○○君はどないするんや。」
と聞きました。
私は「別れたい。」と言いました。
父は
「後悔せんのやな。お父さんが動いたら、もう元には戻れんで。ホンマにええのやな。」
と言いました。
私はその時はっきりと
「かまへん。別れたい。うちに戻りたい。」
と言いました。
その後…