わたしは旦那以外の義実家の人間に会うことなく、離婚しました。
旦那はわたしが逃げ出したその日の夜に、私の実家に来ましたが、最初
「私が行き届かないから苦労しているので、今までのしつけが悪かったのだから仕方がない。もう少ししたら楽になると思う。だから連れて帰る。」
このようなことを私の両親に言いました。
私は、連れて帰られたらどうしようと旦那の横に座ることすらできませんでした。
父は、旦那に手をつくと、
「申し訳ない。可愛い娘だったので、きちんとしつけがなっていなかった。これ以上迷惑をかけることはできないので、娘はうちで引き取ります。後の話は第三者を通してお互いに話し合いましょう。とりあえず、今日は帰ってください。すぐにこちらからご連絡を差し上げます。」
と頭を下げました。
旦那は、
「連れて帰る。」
と私の腕をつかもうとしましたが、父が旦那に
「しつけがなっていないものを連れて行かせるわけにはいかない。お引き取りを。」
と言い、旦那の背中を押して玄関まで連れて行き外に出してくれました。
旦那はわたしに、
「さっさと帰ってこないと大変なことになるからな。」
と外で大きな声を出していましたが、結局帰っていきました。
そこからは早かったです。
弁護士を通して、慰謝料のやり取りと財産分与をして離婚しました。
いろいろもめましたが、私の決意が固かったこと、両親兄弟の応援があったこともあり、裁判まで行かずに離婚することができました。
その後の旦那家族ですが、義父の妹が大阪に嫁いできており、私の父親と関係のある仕事をしていたのです。
そもそも旦那と知り合ったのも、この仕事関係のパーティーがきっかけでした。
力関係は私父が元受で、義父妹さんの嫁ぎ先が下請けでした。
Aさんのところは下請けでもかなり大きなところで、わたし父の仕事を切られると、従業員が多い分かなり大変になることが予想できました。
旦那が帰るとすぐに、Aさんが来ました。
なぜAさんに相談をしてくれなかったのかと。
頼ってほしかったと。
Aさんは義実家には来たことはありませんが、義父妹さんは、何度も義実家に来ていたこと。同じようにして私に接していたことを言いますと、がっくりとうなだれておりました。
Aさんは、父に
「このようなことで、取引を切るようなことはないようにお願いします。従業員が困るのです」
と言いました。
父は、
「君がうちに訪ねてこなかったら、そんなことは考えもしなかったろうが、君がうちに訪ねてきたということは、娘がひどい目に合ってることを知っていたということだね。だったら、わたしも企業人としてではなく私人として対処させてもらう。お引き取りください。」
と言いAさんを帰らせました。
結局父は契約の更新をしませんでした。
後になって兄に尋ねると兄は、
「仕事に私情ははさんでいない。ただAさんの会社と同じ条件で、同じ品質のものを作り上げることのできる会社は他にもあるから、そこは人としての信頼がものをいう。」
と言われました。
結局Aさんの会社は、下請けとしてはかなり大きな会社だったのですが、メインの取引を切られたこともあり、現在はかなり厳しい経営となっているようです。
そして、義父妹は、私が義実家でいじめられていることを、Aさんに言わずに、自分もそのいじめに加担していたことをきっかけにして、現在義実家のほうに帰って別居となっているようです。
義父妹はかなりの額を義実家に援助していたようで、そのことも離婚事由になっているのではないかとのことです。
その後の旦那と義実家の面々は、Aさんからの援助もなく、非常に苦しい生活を強いられているようです。
私がいるころから実質仕事をしているのは旦那一人でしたから。
結局、離婚すら人任せだった自分の甘さが、この結婚が失敗した理由なんだとわかり、現在は実家を出て働いています。
私が離婚するきっかけを作ってくれた友人ですが、現在も仲良くしてもらっています。
彼女は子供も2人いてとても幸せに暮らしています。
今日彼女と食事をしたので、思い出したので書きました。