B子とC男は両親に反対されながらも結婚し、披露宴も一応した。
(ただ、B子両親も親族も来ず、C男親族とB子友人のみの披露宴だった)
ところがしばらくして、C男からA子に復縁を迫る手紙や電話がくるようになった。
「一時の気の迷いだった」「やっぱり俺にはA子しかいない」「あの時は悪かった」「やりなおそう」
既に子供は堕胎した後で、B子のお腹は日に日に大きくなっているのに、何を言ってるんだと怒ると
「B子から強引に誘われたから応じてしまっただけで、本当に好きなのはA子だから。
A子がいないと生きていけない。頼むからやりなおそう」とさらに連絡が続くなか
B子が「最近C男が冷たい。結婚しなきゃよかった」と大きなお腹を抱えて実家に戻ってきた。
その日の夜遅く、C男がやってきて「話し合いたい」と言うが当然B子は拒否。
ただ、既に電車はなく、話し合いはともかく事情を知りたいという両親はC男を家に泊めてしまう。
そしてその夜、A子は突然夜中に何かにのしかかられて目が覚めた。
C男だった。
「A子…やっぱり俺はAちゃんが好きなんだ…な?いいだろ…」そういいながら体を求めてくるC男を思いっきり蹴り飛ばし
さらに蹴りつけ「ふざけんな!!」と泣きながら蹴りまくり、そこら辺にある雑誌やらコップやらを投げつけた。
予想外の反撃に急いで部屋から逃げ出したC男をさらに後から蹴り飛ばし、階段から蹴り落とした。
この騒ぎで隣の部屋にいたB子はもちろん、下の階で寝ていた両親も起きてきた。
C男は階段途中に引っかかったまま「やっぱり好きなのはAちゃんなんだよぉ…」と泣いていた。
この時、一番怒るはずの両親は、あまりの状況に怒るどころか情けない気持ちになり
C男を荷物ごと放り出すだけで終わった。
この事件の後もC男はA子に執拗に復縁を迫り、
閉口したA子は一人暮らしをはじめ、30代半ばで結婚。
B子は離婚し父親のいないまま子供を出産しシングルマザーとなったが、
次の彼氏が子供が嫌いだから、という理由で子供を実家に預け、
結局この子はA子が引き取って育てた。