どこでもドアが欲しかった

母からの頼みで私の大学院の学費援助を申し出た伯父。しかし、その裏では…

time 2016/12/03

母からの頼みで私の大学院の学費援助を申し出た伯父。しかし、その裏では…

,こいつと母, W 不 倫 し て い や が っ た 。 

姉妹丼ですか,そうですか。私を食っちゃえば親娘丼ですか。 
そんでもって父と義伯父は穴兄弟ですか。そうですか,そうですかー。 
節操がないにも程がある。 
しばらく無言で母を眺めていたんだが,母にもさすがにヤバい発言をしてしまった自覚はあったらしい。 
今度は泣きついてきた。けど,言ってることはしっちゃかめっちゃか。曰く, 
「一番つらいときに,お父さんは一緒にいてくれなかった! 慰めてくれたのは義伯父さんだけだった!」 
「お父さんは私(母)を家政婦扱いしてばかり! 義伯父さんの前でだけ女でいられた!」 
「誰も私を認めてくれなかったけど,義伯父さんだけは認めてくれた!」 
「悪いのは私じゃない,お父さんとアンタ達だ!」

母の言う『一番つらいとき』は祖父が危篤のときで,当時から6年前。 
つまり,6年間父を裏切って(不倫して)きたとな。 
ありえない不誠実に対して怒りを通り越して諦めた。怒るのって体力いるよね。 
とりあえず生ぬるい視線を送っていたつもりだったんだけど,その目つきが悪かったらしい。 
母再びブチ切れ。わけわからんこと叫びながら,キッチンから包丁出してきた。 
母「やっぱりアンタは私のことを認めてくれない!」 
ほんと,なにこのマジキチ。この人の腹から産まれたんだと思うとなんか悲しくなったけど,泣いても無駄だと諦めた 
。そんで,母を無視してアパートを出た。 
私「しばらくは適当に寝泊まりしていけばいい。ちょっと頭冷やして」 
その日から大学の研究室に泊まった(当面の衣類はウニクロで買った)。 

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