,こいつと母, W 不 倫 し て い や が っ た 。
姉妹丼ですか,そうですか。私を食っちゃえば親娘丼ですか。
そんでもって父と義伯父は穴兄弟ですか。そうですか,そうですかー。
節操がないにも程がある。
しばらく無言で母を眺めていたんだが,母にもさすがにヤバい発言をしてしまった自覚はあったらしい。
今度は泣きついてきた。けど,言ってることはしっちゃかめっちゃか。曰く,
「一番つらいときに,お父さんは一緒にいてくれなかった! 慰めてくれたのは義伯父さんだけだった!」
「お父さんは私(母)を家政婦扱いしてばかり! 義伯父さんの前でだけ女でいられた!」
「誰も私を認めてくれなかったけど,義伯父さんだけは認めてくれた!」
「悪いのは私じゃない,お父さんとアンタ達だ!」
母の言う『一番つらいとき』は祖父が危篤のときで,当時から6年前。
つまり,6年間父を裏切って(不倫して)きたとな。
ありえない不誠実に対して怒りを通り越して諦めた。怒るのって体力いるよね。
とりあえず生ぬるい視線を送っていたつもりだったんだけど,その目つきが悪かったらしい。
母再びブチ切れ。わけわからんこと叫びながら,キッチンから包丁出してきた。
母「やっぱりアンタは私のことを認めてくれない!」
ほんと,なにこのマジキチ。この人の腹から産まれたんだと思うとなんか悲しくなったけど,泣いても無駄だと諦めた
。そんで,母を無視してアパートを出た。
私「しばらくは適当に寝泊まりしていけばいい。ちょっと頭冷やして」
その日から大学の研究室に泊まった(当面の衣類はウニクロで買った)。