どこでもドアが欲しかった

婚約までしていた彼女が強烈なバカ男と浮気していたので…

time 2016/12/04

婚約までしていた彼女が強烈なバカ男と浮気していたので…

なんとうか、俺自身も、有責って単語を最近知った程度の知識しか持ち合わせていない奴だが、浮気を自ら暴露する浮気相手、 しかも慰謝料払えなんて中々お目にかかれない馬鹿なのではと思い、浮気の証拠を入手するために、相手に合わせることにした。

俺「じゃE子は、S山さんと一緒になるために俺と別れたんですねー。法律かぁ。俺馬鹿なんでそういうの知らないんすよーw」 
S山「知っとかないと、お前恥ずかしいぞ。とりあえず、E子に払え。な?金を払うなんて馬鹿でも出来るからw」

俺「あーでも、S山さんって本当にE子と付き合ってんすかぁ?どっか2人で行った事とかあるんすかぁ?」 
S山「嘘ついてどうすんだよw旅行?あー何回か行ったな。○○だろ。××だろ、後、覚えてねーけどちょくちょく出かけてるわ」

俺「写真とかあるんすか?俺、結構写真好きなんで、良く撮るんすよ」 
S山「お前も好きなん?俺も好きなんだわw」 
俺「じゃー見せてくださいよぉ。じゃないと電話だけじゃ100%は信じられないっす。じゃないとけじめつけれないっす。」

という流れで、S山に合わせて会話を進め、30分後にE子に内緒でファミレスで会おうと誘い出した。

E子両親には予定が入ったので荷物は明日取りに来てくれと頼み、途中レコーダーを買ってファミレスへ。 
着いた時には、浮気の証拠が入ってるであろう荷物を持ったS山がすでに到着していた。

着いて早々、俺は、馬鹿で会話を覚えるのが苦手なので、後からもう一回S山さんとの会話聞き返す為に録音してていいですか?と聞いて、快くOKを貰い録音。 
改めてお互い自己紹介。そして、S山にE子と出会ったきっかけ、会っていた頻度、それを裏付ける写真や、メールといった証拠を提示してもらって、おまけに、ホテルでのE子とのアンアン話まで親切にも話して頂いた。

写真は、俺が行きたかった場所が写ってると言って、ゆっくり見たいから貸してもらい、メールは、今後の参考にしたいから参考資料として詳しく勉強させて欲しいと言って、俺の携帯に転送、保存。 
ついでに向こうの住所ゲット。 
充分な証拠を提供してもらったので、その日は解散。またE子に内緒で御飯食べに行きましょうと言って帰った。

その後、速攻で、弁護士事務所に片っ端から電話して、その日のうちに、弁護士に依頼。 
証拠は充分だったので、その後の方向性を話し合い、二日後に、作戦決行。

E子両親に最後にきちんとした別れをしたいと申し出て、E子、E子両親、俺で夕食を計画。 
当日、5人で出かけ、途中慰謝料の件で世話になることにしたと言って、弁護士と合流。 
そのまま写真を返しに行くと前もって告げていたS山宅へ直行。

S山宅が近づくに連れて、E子の顔が強張ってた気もするが、到着。 
その頃には、E子は真っ青で、無言で下を向いたまま。 
S山宅から出てきたのは、S山母で、玄関を開けるなり、

S母「はーい。まぁE子ちゃんじゃないのぉ。どうしたの急に。」 
E子父「初めまして。E子の父でございます。失礼ですが、E子とはどういうご関係で?」

S母「あら、まぁE子ちゃんのお父様ですか。いえね、うちの息子とE子ちゃんがお付き合いさせて頂いてまして。もしかしてうちの息子、ご挨拶してなかったんですか?まぁ申し訳ありません。ご家族揃ってお出でになっていただいて。どうぞ上がってください」

とS母ニコニコで、まだ何も説明してなかった俺より先に、E子両親にこの状況を説明するナイスアシスト。 
E子両親、真っ青になったり、黙ったままのE子を睨みつけたり忙しかったが、ここで弁護士がS母に状況を説明。

最初は信じられないといった感じのS母だったが、俺とE子が婚約していた証拠を見せると泣きながら伏せてしまった。 
まだS山は帰宅していなかったので、内容証明を置いてその日は帰宅。

その日遅くに、S山からガンガン電話が掛かってきたので、出てみたところ、盛大にブチ切れていて 
S山「てめー俺に慰謝料請求ってどういう事だ!ふざけるなよ」 
俺「いやーw浮気相手からわざわざ電話してくるなんて最初は何かのイタズラかと思ったんだけど、本当に浮気相手だったんだねw驚いたよ。 
とりあえず、渡した内容証明に、本当の法律に基づいていろいろ書いてあるからよーく読んでね。じゃ」 
と言って、切った。 
その後、ずっと着信や、メールがひっきりなしに届いてたけど、メールは全て保存。脅迫、恫喝のオンパレードでお腹いっぱいになった。

その後、改めて、E子にも慰謝料請求。 
後日、別人の様にしおれて。親父さんに連れられてやってきたS山にも請求。 
メールでの脅迫も含めて高めにお支払い頂いた。 
S山両親はまともな人達だったようで、特に親父さんが終始S山を叱りつけていた。 
結局双方からかなりの金額払って貰ったので、引越しで赤字にもならず、ちょっと良い家電も買えた。

その後S山は、自爆の際の馬鹿さが露呈し、E子に振られ親に激怒され、親戚がいるという僻地へと旅立っていった。 
E子は、婚約者と天秤にかけた男が、実は更に馬鹿だったという事実にショックを受け、一時期復縁を迫ってきたけど、それを俺よりE子両親に激しく責められ、会社にも浮気がバレて退社後、引きこもりになっった。

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