どこでもドアが欲しかった

女子高生2人組が、常連の女子高生の持っている祖母手作りのカバンをバカにしだした。すると…

time 2016/12/08

女子高生2人組が、常連の女子高生の持っている祖母手作りのカバンをバカにしだした。すると…

ちょびヒゲ親父がマスターやってる小さい喫茶店でバイトしてた頃の話。 
その喫茶店には、数少ない常連客の中に、近所のばあちゃんと高校生の孫娘という2人組がいた。 
ばあちゃんと孫娘はめちゃめちゃ仲良しで、俺やマスターも2人と仲良かった。 

ある日、そのばあちゃんと孫娘がいる時に初来店の女子高生2人組の客も来た。

そして、その女子高生2人組は孫娘のカバンを指差してクスクス笑いだした。
「何あのだせぇの」
「ありえなくね?」
「つかあんなん持てる奴が信じらんない」
とか言いながら。

孫娘が持ってるカバンは確かに流行りのものとかではなかった。
でもそれはばあちゃんの手作りのカバンだったから。
袋っぽいカバン。
俺とマスターは以前そのカバンの話をばあちゃんと孫娘から聞いてて、そんでカバンがばあちゃんの手作りってことも知ってたたもんで、内心すげーむかついてた。

しかも店が狭いうえに笑い声とかが無駄にでけーもんだから孫娘たちにも丸聞こえで、ばあちゃんなんか明らかに悲しそうな申し訳無さそうな(←孫に対して)顔になっちゃってる。
俺の中でその女子高生2人はもう、うんこ。
注文取りにいくのもすげー嫌。

そしたらマスターがいきなり… 

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