その日は親父もいたんだが動転して役に立たず、消火から救急車呼んで病院に付き添 ったのは俺だから、一番事情に詳しい同じ質問を日を変え場所を変え本当に何度も受けた。
その間はけっこう修羅場だった、葬式もあるし片付けもあるし事情聴取はあるし。
不幸中の幸いは建物、部屋は一切焼けなかったことだけど、それがまた憶測を呼んだ。
後から知ったんだが、どうも警察は状況から保険金●人を疑ったらしい。
ただ、じいちゃんは昔保険屋さんと大ゲンカして生命保険一銭もかけてなかったそうでそれが決めてでようやく警察も事故と判断したんだそうだ。
ただ、中学生の俺にその容疑の一端がかけられてたことを知った時が一番の修羅場だった。