息子たちが高校を卒業した年、実母と元義母が相次いで亡くなった。
元義母の方の葬儀に出席したとき、やはり元旦那はいなかったが、誰も気に止めてなかった。
むしろ親族の恥さらしと称される元旦那の元嫁(私)が出席している事でコソコソされたが、元義母とは縁があって大変お世話になったのでと説明はしておいた。
葬儀の数日後に、突然元旦那が実家の玄関先に現れたときは驚いた。
「懐かしい」
「母さんの葬儀に出たんだろ?見たよ」
「肩身が狭かっただろう」
「まだ俺に未練があるんだよな?」と言ってきた。
息子3人を見て涙し、自分がいかに寂しかったかを語る。
離婚後、女性に相手にされなくなる歳まで女子供を養うのは無駄行為という考えを貫いた。
気がついたら寂しい孤独な老人。
今更家族団欒を味わいたくて復縁を求めてきたらしい。
即効でお断りした。
息子3人が認めた男性と交際を始めたばかりだったし。
それを聞いた元旦那はポカンとした表情をしたあとに泣きながら帰っていった。
その後は元旦那が亡くなるまで接触は無かった。
元旦那が●んでもなんとも思わない自分に驚きました。