結婚した直後から、女房が家事をしなくなった。
自分ではちゃんとしていると言うが、料理は買ってきた惣菜ばかりで部屋はほこりだらけ、洗濯も数日に一度やるかどうか。
俺は汗だらけになる仕事だから一日に何度も着替えるのに、それでも洗濯しようとしない。
たびたび俺の実家へ行きたがるが、メシを食ったらすぐに帰りたがる。
もちろん食事の用意も後片付けも何も手伝わない。
お前もやれと言っても座っている。
業を煮やして俺が半分あてつけで食器を下げていたら、たまたま来ていた親戚が
「あの嫁さんは何も手伝わないのか?ひどいねえ」
と後で俺の母親に言っていたら、それを立ち聞きしたようで、
「私は傷ついた、みんなひどい」
と泣き出して
「あの親戚は嫌なやつだ、ぜったいに不幸になる」
などと、1週間以上ずっと言い続けていた、
自分も家計を支えると言っていたのに、いっこうに仕事を探そうとしない。
「自分の年齢では正社員は無理、あったとしても嫌な扱いを受けるから嫌だ」
とごねる。
別にパートでもなんでもいい、自分が働いてカバーすると言ったのは嘘かと聞くと
「もちろん働く気はある、でも世の中は冷たく厳しい、自分の望むような仕事があればやってもいいが、なかなかそうはいかない、それに妻を働かせようとするなんて最低」
と言われた。
頭にきたので、では俺の親と同居する話はどうなったと聞くと
「自分に優しくしてくれて家事を引き受けてくれるならしてもいい、嫁を大切にしないなら
同居してもやっていく自信がない」
とのたまった。
女房が知り合いと会ってくると出かけたが、怒って帰ってきた。
「誰も親身になってくれない、愚痴を言ってもそれはあんたが悪いと言われた。自分は繊細で傷つきやすいから他人に責められると落ち込んでしまう。何もかもうまくいかない、どうして自分だけが不幸なのか」
と延々と言っていた。
聞いているこっちがおかしくなりそうだが、一度夫婦になった以上は話し合って解決しないといけないと思い、言いたいことは全部言えと言ったら
「初めてデートしたとき自分は別の店に入りたかった」だの
「自分が品物を選んでいる時に早く帰りたそうだった」
だの、細かい事を言い始めた。
しかし、店を選んだ時もここでいいかと聞いたし、女房もいいと言った。
買い物もひとつの品を選ぶのに40分以上かけているので時計をちらっと見ただけ。
そう言ったら、
「私がいいと言っても本心はそうじゃないと気付け」
と言われた。
その後も、初めて会ったときに俺の親の態度がぎこちなかった、嫁に来てもらう立場ならもっと喜ぶべきだ、ありがたいと思っていない、結婚式で親戚がきれいなお嫁さんだと言わなかったのは礼儀知らず、もっと親族一同で、嫁に来て頂けて嬉しいと感謝してそれを態度で示せ、あなたも、嫁が来てくれてありがたいと思え、家事をしろだの働けだの口うるさく言うな、私は繊細だから傷つきやすいのだ、と。
その後も誰がどういう態度をして傷ついた、誰がこういうことを言って傷ついた、誰がこう誉めたが絶対に本心じゃない、それくらいわかる、だから傷ついた、と延々と言い続けられた
4時間ほど経って、もういいか、と聞くと
「言い足りないが、今日はもういい」
と言われた。
その次の日から仕事が忙しくなり、もっと愚痴を聞けと言われても何時間も時間をさくことはできなかった。
それでも疲れて帰ってきて、なんとか話を聞こうとしたが、1時間も経たないうちに意識が飛んでしまい、女房はますます怒る。
そしてそれから数日後、女房がいなくなっていた。
置手紙も何もないので女房の実家に電話したら本人が出て、
「しばらく実家にいる、夫は仕事に逃げて話を聞こうとしないし、夫の両親や親戚どもは私に対して辛くあたる、傷つきすぎて具合が悪くなった、しばらくここでゆっくりしたい」
と言われた。
それから二週間以上たつが、まだ女房は実家に行ったきりだ。
何度か実家へ行ったが、アポ無しで来るのは失礼だとドアを開けてもらえず、連絡をしてから行こうとすると、話すことは無いので来るなと電話を切られる。
どれも女房本人がやっていて、親と兄が、いい加減にしろ話し合え、と怒鳴るのが聞こえるが
私は傷ついた、傷を癒しているところなのに、みんながいじめる、と女房の泣き声が響き渡って、俺の方がいたたまれなくて諦めてしまった。
今日も電話したが、女房はすっかり実家に落ち着いたようで、慰謝料をもらって別れるのが、自分にとって一番安らぐ道だと思うなどと言っていた。
俺の親が心配して、さっき女房の実家に電話したらしい。
向こうの親が出て、本当に申し訳ない、これからどうするにせよ、一度じっくり話し合わなければいけないと何度も言っているが泣き喚いて手に負えない、何か言うとすぐに、自分はずっと傷ついてきた、誰も彼も自分に意地悪する、結婚して全てがばら色になると思ったが
そうじゃなかった、何ひとつ思い通りにいかない、結婚したいから、その時はいろいろ良いことを言った、実際にできると思った、でもよく考えたら、そんなことなぜ自分がしなければならないのかと思った、私は幸せになりたいし、そのために他の人が努力してくれてもバチはあたらない、と わが娘ながら耳を疑うことばかり言っている、もう少しして今よりも落ち着いたら絶対に話し合いをさせる、約束する、すみません、と何度も謝っていたらしい。
もう疲れたが、このまま女房の思い通りにするつもりはない。
かといって、やり直すのは地獄だと思う。
女房は精神的に何かあるのかもしれない。
ひょっとすると不細工ゆえに辛い事があって段々とゆがんできたのかもしれない。
もしそうだとしても、もう疲れた。
もう無理だ。
親戚の旦那に弁護士がいて、週末にじっくり話を聞いてもらうことになった。
その電話で手短に話したが、慰謝料を払うことにはならない、それは保障すると言ってもらえた。心強い。
長々と愚痴を書いてすみませんでした。
途中でレスをしてくれた人達、ありがとう。
俺は頑張ります。