俺に、笑いながら大きな声で
「いやー、ゴメンねー!立派なお兄さん達には恥ずかしい様な安っぽい店に連れて来ちゃって」
さらに、
「俺は、ここの料理おいしいと思うんだけど、やっぱおたくら若い人の口に合わないかなー?」
直ぐ様Aさんの意図を理解した俺は
「そんなこと無いですよ!ウマイっす!しかも安いw」
続けて、二人組のテーブルの向こうの老夫婦に向かって
「お母さん(老夫婦のご夫婦の方ね)の料理には敵わないかもしれないけど、ホントうまいですよねー!」
と話し掛けた。
(正直、酔ってたから強気だった。素面なら絶対言えないw)
老夫婦もそれに、にこりと答えてくれて、スーツ二人組は気まずそうにしていた。
しかしAさんは、かなりムカついていたのか、更に追い討ちで
「お兄さん達、周りの人を嫌な気持ちにさせるんだったら出て行ってくんない? ここの支払いは俺がしとくからさ。それとも気持ち良くここで飲む?」
スーツ二人組は完全に白旗を揚げて大人しくなり、支払いは断ったものの、それから10分もしない内に帰った。