私にすべて遺すって遺言があった。保険金の受取人も私になってた。
両親にも話はしてあったらしく「兄さんの思いを受け取って幸せになりなさい」って言って貰った。
もちろん相続のことは旦那には黙ってた。これで離婚してもなんとかやっていける。
人間って不思議なもので、経済的に余裕ができると気持ちがこんなにも楽になるんだなって思った。
離婚する!って決めてタイミングを図っていたら、義姉が「もういっそここに引っ越してこようかな」って言った。
「空いてる部屋、家賃3万払うから文句ないよね?
普通身内ならお金取らないと思うけど、それじゃ(私)さんも面白くないだろうからちゃんと払うわよ」って。
黙って旦那の反応を伺ってたら「う〜ん」って考えるふりしながらチラチラ私を見てた。
たぶん旦那自身は一緒に暮らすのは嫌だけど言えないから私に断ってほしいんだろうな。
もうこれ以上は無理だと思って離婚を切り出した。
「そのことは旦那くんとふたりで話してください。離婚しますからお好きにどうぞ。ただこの家どうなりますかね?半分は私のものですし」
と、それだけ言って荷物まとめて家を出た。
あの時の旦那と義姉の埴輪みたいな顔、忘れられない。
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