最近のトメのマイブームは料理バシャーとキチ呼ばわり。
よし本当のキチを見せてやろう、と準備万端。
夕食の支度をしていると友人達とのお出かけからトメ帰宅。
ダイニングからウトと夫の応援視線を受け、
やる気満々の所にトメが近づいてきた。
トメ「あら何作ってるの?」
私「ミートソースです」
玉ねぎと人参のみじん切りを炒めながら答えると、
いきなりトメが鍋を掴んで流しにバシャーした。
トメ「うちは和食しか食べませ………」
私「チャラチャッチャチャッチャッチャー♪」
トメが何か言おうとしたが、
ガン無視して3分クッ〇ングの曲を唄い始める私。
ギョッとするトメを差し置いて戸棚から鍋を取り出す。
私「さて、ここに玉ねぎと人参を15分炒めたものがあります。
綺麗な飴色ですね!」
トメ、ぽかーん状態。
そう、私は3分クッキン〇゛の秘技
『ここに〇〇したものがありまーす』を
使うために幾つか調理済みのものを作って隠しておいたのである。
ウト&夫、笑いをこらえているらしく肩が震えている。
しかしここで終わるトメではない。
私がトマト缶の固体を手でつぶしている間に再び鍋バシャー。
トメ「ふざけたまねしないでちょうだいキチ嫁め!」
ふふふ、掛かったな!それは私の罠だ!
そこまでいうなら私のキチっぷりを見せてやんぜ!!
私「(゚∀゚)ホォアタタタタタタタ、ホアタァ!!」
トマト塗れの手でトメに突きを繰り出す私。
当然顔から服からトマトで汚れるトメ。
最後の一撃を決めて、決めポーズとばかりに
真顔で荒ぶる鷹のポーズをする。
そりゃもうビシッと。
そして何事も無かったかのように手を洗い、
今度は冷蔵庫から鍋を取り出して調理を続けてやった。