もう10年近く前の話。
上の兄の結婚式がらみの修羅場。
式場を予約して招待客も目星をつけ、
そろそろ招待状送るかという時期に
突然兄の元に式場からの電話が。
その内容が
「お母様から式場キャンセルのお電話がありましたが、ご承知ですか?」とのこと。
寝耳に水だった兄は仰天して
車で1時間の実家に駆けつけ、
そこで緊急家族会議が開かれた。
そこで母が泣きながら訴えたのは以下の内容。
「母と父も最初はきちんとした式場で結婚式を挙げるはずだった。
それなのに父親族が『しきたりだから』と式場を無理やりキャンセルし
飛行機の距離のど田舎の父実家で宴会をやっただけで終わってしまった。
一応白無垢は着せてもらえたが髪結いも化粧も
素人の父方伯母(父姉)がやって到底見れたものじゃなかったし
父方は遠縁まで親族全員、どころか隣近所まで呼ばれたのに
『嫁入りする立場だから』と自分の親族は母方祖父しか呼んでもらえなかった。
しきたりと言うならば息子夫婦も同じようにするべき!」
初耳の兄、下兄、私は目が点。父は黙って俯いてるだけ。