小1の夏休みまで県営の集合住宅(団地)に家族と住んでいて、同じ棟を始めとして、団地全体では同年代(0歳~12歳ぐらいまで)の子供がいる世帯が殆どだった。
三つ上の兄の友達や私と同い年の子達と、保育園から帰ると毎日のように遊んでいた。
外でかけっこしたり鬼ごっこしたり木登りしたり…
夕食時には「今日こんな事があったよ~」と一日の出来事を報告するのが我が家のルール。
毎日の様にその日の出来事を話していた。
ある日の事。
隣に住む2つ年上のA子(私は5歳)が悪口を言う様になってきた。
悪口といってもありがちな
「バカ」「アホ」「お前のかーちゃん~」レベル。
それでも5歳の私には本当にショックだったし、
「バカって言う方がバカだもん!」と言い返してたりもした。
「お前のかーちゃん~」の時は
「お母さんの悪口を言われた事を言ってしまったらお母さんが泣いてしまう」
と本気で思っていたので暫くは両親には黙っていたのだが、我慢できずに両親に泣きながら伝えた。
しかし両親からは「我慢しなさい」「何を言われても手を出した時点で負け」
「悪口を言われても自分が悪い事をしていないなら放っておきなさい」と言われた。
とにかく「相手と同じ土俵に立ったら相手と同じレベル」という事だったそうだ。
ほぼ毎日の様に悪口が続くも、A子はいつもみんなと一緒に遊ぶ訳でもなかったし、私も兄や兄の友達、他の子達と遊んでいたから、ムカつきはするものの相手にしないようにしていた。
しかし、いつの間にか同じ棟に住む女の子連中も悪口言う様になった。
A子を中心としてB姉妹(妹は同い年)、C姉弟(特に姉)。
多勢に無勢。
日を追う毎に悪口と無視が激しくなっていった。
そんな中両親から「どうしても我慢できなくなったら言いなさい」と言われた。
我慢して我慢して、我慢しきれなくなり、とある日の夕方、ついに母に泣きついてしまった。
そして母から一言。
「いいよ。行け。ただ、蹴ったり叩いたり、怪我をさせたらダメ!」
そこで…