どこでもドアが欲しかった

嫁にカマ掛けてみた。俺「なんで浮気したの?」すると…

time 2016/11/22

嫁にカマ掛けてみた。俺「なんで浮気したの?」すると…

俺は自営業と言っても在宅ビジネスのようなもので、家にいる時間が長い。
嫁は外でバリバリやってるので炊事やら洗濯やらの家事なんかは専ら俺の仕事だ。
嫁の下●を洗濯して干すのだけはいつも抵抗があったのだが、まあこれで幸せが成り立っているんだから仕方ないと割り切って頑張ってた。
嫁は嫁で若さに充ち溢れて一生懸命外で仕事してるし、だから俺は自分の仕事をこなしながらも嫁が疲労でバテたりしないように仕事の合間を縫って料理の勉強なんかもしてた。愛する嫁がバランスよく栄養採れるようとか考えたりね。

もともとが若くて美人で優秀な嫁。
俺にはもったいないくらいの自慢の嫁だし、この結婚は俺の執念と挑戦魂、そして1にも2にも努力なくしては成立し得なかった
結婚だったんだろう。努力は並大抵ではなく、時に折れそうになったりもしたが、それでも結婚自体は幸せだった。
少なくとも俺(バカ)は2人の幸せを信じて疑ったことはない。いや、なかった、今日までは。

ある日、俺は家での仕事作業中、休憩がてらにネットを開きこんなサイトを見つけた。

【萌えたコピペ】というサイト

主に2ちゃんで投稿された体験記のまとめサイトみたいなものだけど、ここのサイトの
「修羅場の話」というのが非常に面白かった。他人の不幸は蜜の味という感覚はなかった
けど、まるでネタのようなありえない話と展開がすごく(本当にネタかもしれないけどw)
なぜかハマってしまった。そして俺はその日から休憩をとる度にこのサイトに綴られていたハイテンションな不幸話を1日1話ずつ、ゆっくり読み進めて行った。

そんなある日、突然俺の脳裏にある思惑がよぎった。

「もしかしてウチの嫁もか?」

とにかくこのサイトの不幸話には「女のしたたかさ」「人間の愚かさ」がズラリと並べ揃えられている。
そしてきっかけはいつも偶然だったり、とにかく「ある日突然」
の出来事だ。被害者男性はみんな自分がそんな目に合うとは夢にも思ってなかった、ということも実に共通している。
俺はつくづく馬鹿な発想だと思いつつも、嫁が浮気をしていることを頭の中でシュミレーションし始めた。

もし、浮気していたら・・・。

あのサイトに綴られている不幸話の投稿者たちに感情移入をするように、そして自分たちのケースに当てはめるように考えていった。
これといって嫁に疑わしきところはないけれど、いやまてよ、そういえばここ1年くらいは俺が嫁の携帯を触ろうとするのを嫁は「極端に」嫌がるような・・・。
いやいや気のせいだよ、そんなものはプライバシーだしねえ、誰でも嫌がるよ・・・
なんて思ってみるが、すでにあのサイトの不幸話に脳みそを侵されちゃってる俺は脳内シュミレーションをを続けていった。そして・・・

ちょっとカマかけてみるか・・・?

軽い気持ちで作戦を練り始めた。
あのサイトから「浮気する女」のリアクションやら常套文句やら癖やらを自分なりに読み取って、シナリオを作りだしていった。

(これで何も出てこなかったらまた高価なモンおねだりされてしまうな、まあそれもいっか!嫁にプレゼントをするのは嫌いじゃないし♪)

なんて考えていながらだが、実際は随分入念に下準備したような気がする。
まあ物的証拠とかそんなものはなにもなかったし、追尾して手に入れようとかも考えなかったのだが。

そして、今日「脳内シュミレーション」は決行の日を迎えた。

土曜日だったこともあって、嫁は昼過ぎまで寝ている。
俺は紅茶と軽い朝食を用意して嫁を起こした。
嫁は今日も美しい。寝起きのすっぴん姿がこうまで映える女も滅多にいないだろう。
ひとしきり洗面を終え、用意した紅茶と軽食を啄み、目を覚ました嫁を確認して、俺は作戦を開始した。

俺「ねえ、なんで浮気したの?」(唐突に)
嫁「は?」
俺「俺が知らないと思ってたんだ。30年以上も生きるとねえ、そんなに馬鹿じゃないよ」
(いや、こんないたずらしようと思うほど馬鹿なんだけど)

そしたら…

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