上の子が修学旅行に行った時、下の子が対抗してwおばあちゃんちに泊りに行った。
珍しいこともあるもんだと旦那の仕事終わりに待ち合わせをして、食事をした。
二人で食事なんて何年ぶりだろうとテンションも上がってビールも少し飲んだ。
帰りの電車の中は席はほぼ埋まっていたけどそこまで満員ではなく、ドア横のスペースに立っていた。
ダンナが「ちょっとトイレに行く」と言ったので荷物を持とうと手を出したらダンナがそのまま歩き出した、
と思ったら、歩き出したのではなくそのままふわーっと前へ揺れてバーン!とノーガードで床に倒れた。
前に立っていたお姉さんがギャーって叫んだ。
そりゃそうだよ、ギリギリ当たらなかったけど自分の足元に人間が倒れてくるんだもん。
私はびっくりして大丈夫?どうしたの?しっかりしてって言いながら体をゆすってみたり、仰向けにしようとするんだけど重くってどうにも動かない。
周りの人は中腰になってこっちの様子をうかがっている。
その中で一人、作業服姿のガタイのいいお兄さんが、自分のカバンを床に置いてダンナを起こしてくれた。
そのころにようやくダンナは目を開けて、すみませんすみませんって言いながら立ち上がろうとした。
お兄さんが座っていた方がいいですよって言ってくれたけど、ダンナは大丈夫です、って言って立ち上がった。
周りにすみません、ありがとうございますって言いながらものすごく汗をかいていた。
どうしたの?気持ち悪いの?って聞いたら「実はものすごく眠たい」って言う。
眠たい?実はうっかり居眠りしちゃってこんな大騒ぎになったの?って思っていたら、また目を閉じて膝から崩れ落ちた。
さっきのお兄さんが様子をうかがっていてくれて支えてくれたので、今度はバターンとは倒れずに済んだ。
でもお兄さんも旦那を支え切れずにそのまま床にずるずると崩れ落ちる。
声をかけても反応はないしカバンを持っている手を離さそうとしてものすごい力が入っていて指をほどくこともできないし、
あ、これは寝ているんじゃない、脳だなと覚悟した。
でも、1分ほどすると目を覚ましてすみませんすみません…と立ち上がる。
でついに緊急ボタンを押した方がいて、次の駅で駅員さんがお出迎え。
電車が駅につくまでの間、お兄さんはずーっとダンナが倒れないようにタックルみたいな感じで旦那を壁に押し付けて支えてくれていた。
駅について…