どこでもドアが欲しかった

多忙な両親に代わり血の繋がりのない私を育ててくれた養母が亡くなった。私「お葬式に出た」旦那「本当の親でもないのにwww」

time 2016/11/30

多忙な両親に代わり血の繋がりのない私を育ててくれた養母が亡くなった。私「お葬式に出た」旦那「本当の親でもないのにwww」

養母が亡くなったと電話が来た。

この養母は親戚でも何でもなく、実家から徒歩10分位のところに住む血のつながりのない女性。
お子さんが二人いたんだけど一人は亡くなり、一人は大学生になり巣立って、今で言う空きの巣症候群になっていた。
その女性に、両親は
「産んだはいいが両親ともに忙しく育てられない子=私」
を預けた。

必要経費は両親が全額負担で、プラスいくらか謝礼。
私は小学1年になるまで養母の家にいて、親が会いに通って来てた。

小学1年からは実家から学校へ行く→養母の家に帰宅する→夕飯食べて家に帰って寝るという生活をしていた。
高学年からは塾へ行くようになり、養母の家へは遊びに行く程度になった。
血はつながってないんだけど、大人になってからも実母より養母の方が近しい存在だった。
別に実母が嫌いなわけじゃないが、やっぱり育ててくれた人は養母だという思いがああった。

結婚する時も夫に養母に会ってもらった。


勿論結婚式にも招待した。

私はその後故郷を離れ、新幹線の距離になってしまったが、帰省したら必ず養母に会っていた。

その養母が亡くなったと報せが来たのが今金曜の午前。
私は土日休みなんだけれど、日曜が友引でお葬式は月曜になるという。
夫に電話し
「養母が亡くなったので新幹線の切符をとって、土曜朝に発つ」

と言うと夫は
「休んでまで行かなきゃいけないこと?本当の親でもないのに」
という反応だった。
お香典も交通費も私の給与から出すのに
「香典いくら出すの?そんなに?!新幹線高いのに、香典まで…」
とグチグチ。

「お前を育てたっていうけどお金もらってやってたんでしょ?ただの商売じゃん」が夫の言い分だけど
他人の子供を無償で育てるなんてあり得ないよ…。
それに保育園やベビーシッターなんかよりずっと安く好意で預かってくれていた。
私が病気した時も、扁桃腺が悪化して手術した時もついていてくれたのは養母だった。
その養母のお葬式に行かないなんて選択肢はない。

でも夫を無視して勝手に行くのは気が引けたから、帰ってから話し合って、夫に納得してもらって憂いなく発とうとその旨メールしておいた。
上司に事情を話し、月曜の休みを申請して許可もらって、残業なしで帰宅。
夫、帰ってこず。
20:00過ぎに
「俺の意見は変わらない。オールして友人宅へ泊まる」
とメールが来た。
どっと疲れた。
夫を待っていたら発車時刻に間に合わないので置手紙して、いま新幹線の中にいる。

養母の死を悼みたいのに、複雑な感情でぐちゃぐちゃしている。

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