小学生の頃のお話。
近所に変質者が出没していて、学校でも先生から注意するよう呼びかけられていた。
とは言っても昔の田舎の事で今ほど危機感はなかった。
それでもキャーキャーと噂話にはしていた。
先生の注意では具体的な行為はぼかされていたため、結構ぶっとんだ話もあった。
ある日自宅のあるマンションに帰る時、大人の男に後をつけられている?と思うことがあった。
まだ明るかったから怖くはなかったけど、田舎だから人は少ないし、家も少ない。
子供だからダッシュでマンションに入り、エレベーターは使わず階段を駆け上がって家に逃げ込んだ。
その後は何事もなかったから、すぐに忘れてしまった。
またある日マンションに帰りつくとエレベーターにその時の男が乗るのが見えた。
同じマンションの人だったんだ、と思って、階段から家に向かおうと上がっていくと
途中でその男が待ち構えていた。
ギョッとして固まっていると、ペコっと頭下げてゆっくりすれ違って降りていこうとした。
こっちも会釈して避けたが、すれ違った直後にガバっと抱きすくめられた。
口はふさがれてなかったが、ショックのためか声もでなかった。
ただ体は動いたので身をよじり腕をふりまわした。
ランドセルを背負ってたせいかすぐ振りほどくことができて、上に逃げようとしたらスカートをつかまれた。
その後…