どこでもドアが欲しかった

恋人にフラれ、全てが終わった帰り道、そこにあいつは現れた。おかげ?でまったく引きずることはなかった…

time 2018/07/15

恋人にフラれ、全てが終わった帰り道、そこにあいつは現れた。おかげ?でまったく引きずることはなかった…

もうすぐ3月になろうかという肌寒い時期のことだった。
私は別れた彼氏に会っていた。
貸したものを返してもらって、全て清算するためだった。

「それじゃ」
私をふり、元カノとヨリを戻した彼氏は冷たく素っ気なかった。
踵を返しさっさと帰っていく後ろ姿を見て、(あーあ、これで私とあの人をつなぐものは何一つ無くなってしまった)と心底悲しくなった。

うっかりすると道端で大泣きしてしまいそうで、急いで駅に向かった。
涙の滲んだ目に晩冬の風がしみる。なんとか涙の粒がこぼれる前に駅に着くことが出来た。

改札を抜け、ホームまでの階段を昇る途中、(失恋した後に涙を拭きながら電車に乗るなんてドラマみたいね)と自嘲した。

と、そのとき目の前に…

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引用:sk2ch
画像出典:ばくたそ

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