パチ屋の事務やってる時、30台女性が面接に来た。
そこは事務所の一角をパーテンションで区切っただけの応接室で面接してたからパーテンション横にデスクがあった自分には丸聞こえだった。
女性は専業主婦なんだけど不倫してて昼間はラブ君(彼氏、間男)の家でお嫁さんをしてる。
1年くらいラブ君のお世話をしてきたけど貯金が減りすぎてこれ以上減ったら不倫がバレちゃう。
働いていたら昼間はずっとラブ君ちにいるのは不自然ではない。
アリバイ作りのため籍だけ置かせて下さい。お給料はちゃんと払ってね。
みたいなこと言い出して、店長がやたらとハイテンションで根掘り葉掘り聞いてた。
あー、こりゃなんかやりたいんだろうなとメモとった。
不倫の話ってなかなかおおっぴらにできないからか、女性はなんでも答えてたし、特にラブ君のノロケと日々のラブラブ話を楽しそうに詳しくしてくれた。
ほんと女子同士のコイバナみたいに話してた。
旦那さんの名前、ラブ君の名前・誕生日・職場(コンビニバイト)・付き合った年数・ラブ君との子供を中絶して辛かった時の事…私は女性と店長の応答聞きながらひたすらメモしてた。
女性のあとに面接が2人入ってて、その間に女性が言ってた旦那さんの会社が実在するか、旦那さんのお金で借りてる二人の愛の巣の地図、離婚問題のサイトなんかをネットで調べてプリントしたりした。
面接終了した店長に
「ラブ君のお話めっちゃきいてましたね」
ってプリントとメモ渡したら
「だって不倫のお話聞きたいやん?」
とおどけてた。
翌日…