「!!!???」
さすがにバッチリ目が覚めて、がばっと起きる。
そこには見ず知らずの女が。
「なによ!!あんたなによ!!!」
「???」
「いったいここでなにをqあwせdrf!!!」
「???????」
何がなんだかさっぱりわからん。けどすっげえ大声。
2mは離れてるのに耳鳴りがする。
とりあえず回りを見渡すと、転がったバケツ(大)と水浸しのベッド。
ベッドから飛び出したびしょぬれ猫。
なんとか自分の置かれてる状況が分かった。
えええ、私水ぶっかけられたの?5Lは入りそうなバケツだよ?
ああこいつ多分、私はA男の女だ!っていうんだろうなー。二股か。
鍵開けて入ってきたんだから、ストーカーじゃないだろうし。
ていうか、猫!猫が水被ってる!風邪ひくつーの!
いったん落ち着くと、なぜかとても冷静な私。
取り急ぎ猫を拭いて、猫がシャーシャー怒ってるのをなだめて、服を着る。(ノーパンTシャツ一枚だったwマヌケ)
その間もマシンガンのようにわめいている女。
いやアンギラス。
「なんで裸なのよ!てめえいったいA男のなんなんだ!!!」
→いやいや、分かろうぜこの状況だったら
「ふざけんな馬鹿野郎死ねよてめえこんなことしてqあwせdrf」
→日本語でおk
「猫触るなうざい死ねあばばばばば」
→おまえが水かけたんやん…
心の中でちゃかしつつ無言で服を着て、自分の飲んでたコーヒーのカップを洗って拭いて戸棚の定位置に戻す。
「そんなのどうでもいいわ触んな!!!!」
とか騒いでたけど丸無視した。
帰宅準備を整えて、玄関でいまだ叫びまくるギラスに向かって初めて言った捨て台詞。