「あ!ねえ、○○君のスーツの背中にガム引っ付いてるよ!本当!酷いわ!これ」
逆上する○○。
「クソ!誰がやりやがった!ふざけやがって!」
誰がって、車からそこまで誰にも会ってない…。
そのうち一人の子が言い出した。
「このガム、あんたの噛んでたやつじゃん。ほらブルベリーの匂いだし。」
「馬鹿言うなよ。ちゃんと窓から外に吐き捨てたよ」
俺は気づいて言った。
「ははぁ、やっぱりそれだよ。高速だと風が巻き込んで車体に戻ってくるんだよお前の吐いたガム、そのまま窓から巻き込まれて背中に張り付いたんだわ!」
「バカみたいwだいたいアンタマナー悪いからバチあたったんだよ!二度とやるなよ!w」
女子たちにも馬鹿にされ、奴はすっかりしょげて、結局 そこでは稲荷一つしか食わなかった。