
「今回の件、詳しい事はまだ言えませんが、俺氏だけじゃないですから」
と旦那さんは笑った。
真美は俺には真美、他の人には真美江、また他の人には真美未、真美代と
使い分けていた。
ぱかーんとなった…
旦那さんは今回の浮気調査用の電話番号とメルアド、LINEを提示してきた。
これ以降はこの回線で連絡取合いましょうとの事。
俺は回想していた。真美との行為や会話を。
真美は確かに行為は上手かった。性に対してお腹いっぱいになる事はないと
思わせる女性だった。会話も今思うと決して既婚だと悟らせない様にしていた。
彼氏にDVされて、子供が産めない身体になり、彼にストーカーまがいの事を
繰り返され精神的におかしくなり引っ越してきたと言っていた。
「彼氏は真美さんのどこが好きだったんですかねー?」なんて聞いたとき
「あいつは私じゃなく、私の身体が好きなだけだよ」なんて言っていた。
男好き擦る様な身体で、その見せ方も良く判っている人だった。
でも、もう惜しいとは思わない。
正体を知った後はただただ恐怖が背筋を襲った。
彼女からすれば俺は行為友達の一人なんだと。騙したな!と怒れる気分も確かにあった
が、目の前の旦那さんを見るとそんな気分は一瞬で消え失せた。
時計を見るともう4時を回っていた。
旦那さんは「ここは僕が払っておくよ」と言うと俺達に帰る様促した。
放心状態の俺をAが引っ張ってってくれた。車に乗り、Aと話す。
Aは慰謝料とか言われなくて良かったな!と喜んでいたのに加え
お前にも責任があるんだから、あの人に協力してやれ!と強く言われた。
席を立つ際にICレコーダを回収し、旦那さんに最後に挨拶をする。
そのまま車でファミレス駐車場を出た。
驚いたのは旦那さんの席に新たな男が座り、ペコペコしている姿だった。
Aに家まで送りつけて貰い、夕飯も食わずに寝た。
疲れが出た様で、熱まで出た。この数日間なんだったんだ?という想いが
未だに抜けない。今日は自分が抜け殻の様だ。
いくら知らなかったとは言え、自分がした事に凄く嫌悪感があり
取り返しのつかない事なんだと実感した。
一応昨日の報告でした。