超卑怯武勇伝の告白します。
大学生が携帯もってなかった頃の話です。
学生時代、某体育会系サークルでは年1回、夜通し走り続ける100kmマラソンというものをやっておりました。
男女差別なく全員参加で、OBも借り出されてチェックポイントで豚汁などを作る役目です。
夜中ですので安全を考えて女子部員は必ず男子部員がエスコートして走ります。
わたしは先頭グループから引き離され、1人でとぼとぼと走っていました。
すると、路肩に車高の低いDQN車が停まっているのが見えました。
その隣がバス停の小屋みたいな建物、そこの壁に女子部員A子とB子が追い詰められていて、それをかばって仁王立ちしているのがCくんでした。
追い詰めてCくんとにらみ合ってるのは後姿だけでヤンキーでヨゴレでDQNが生業と分かる若者2名。
経過は知らず、状況はすぐに把握できました。
武勇伝なら「待て!」と叫んでその場へ踊りこみ、DQN2名をたちまちなぎ倒すのが筋です。
しかし、わたしは172cm、体重は55kgという骨男でした。
喧嘩なんぞ大の苦手です。
はっきりいって怖かったです。見てみないふりすらしたかった。
わたしが殴りこんだところで2秒で倒されるでしょう。
成績は良かったんですけどねw・・・それ主張しても通用する状況じゃないしw
恐怖感を克服できたのは、やはりA子とB子だけは守らなければという先輩としての責任でした。
そこで…
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足音を立てず、苦しい息を無理やりに静めて、DQN車の陰からDQNの後ろに忍び寄り力一杯にそいつの股○を蹴り上げました。
「ぐお」といって蹴られた相手は倒れました。
もう1人は驚いてこっちに身体ごと振り向きました。そいつに向けて持っていたエアサロンパスを噴射し
それにライターで火をつけました。即席の火炎放射器です。危ないので真似しちゃいけません。
「うわ」と叫んで相手は2~3歩後退しました。
そんな脅かしがずっと続くわけもなく、そのままなら火が消えてわたしはタコ殴りにされていたでしょう。
しかしそこがDQNのありがたいところで、相手はわたしに気をとられて、すっかり今までにらみ合っていたCくんのことを
失念してくれました。
おかげで、そいつも後ろからCくんに股○を蹴り上げられ、先のやつと同じような格好で前のめりに倒れました。
相手が倒れてしまえばね、もうこっちのもんですw
Cくんに「逃げろ!」と叫びました。わたしを気にしつつA子、B子を連れて全力で離脱するCくん。
わたしはというと、DQNが蘇って追いかけてこないように顔を何発か蹴り、股○ももう1回ずつ蹴っておきました。
ついでに無理やりに目をあけさせて、エアサロンパスをたっぷりと噴射してさしあげました。
Cくんたちがチェックポイントにたどりついて事の次第を話したためマラソンは中止、OBの運転するマイクロバスに無線連絡が行き、後ろを走っていた人間から順次回収されて全員が無事に部室に帰りつきました。
そこで警察に届けるべきかどうか、議論になったのですが、わたしの最後の目潰しが過剰防衛くさかったことと念のため現場に数時間後に偵察を出したところDQNも車も消えていたので、まあ無かったことにしよう、
A子とB子とCくんとわたしには
「あれは夢だったことにしろ」ということになりました。
騎士道精神は確かにありました。でも方法論がねw
おっさんの昔話でした。