どこでもドアが欲しかった

友人Aが結婚することに。するとタカリ屋体質のBが…

time 2016/11/19

友人Aが結婚することに。するとタカリ屋体質のBが…

「Aは僕にとっての命なんです。彼女がいない人生なんて考えられない。
そんな大事な大事な人にこんな思いをさせる人は、たとえAの友達であろうと許さない。
というか、Aにこんな思いをさせるような人はそもそも友達じゃない。
当然だがもう二度と顔を見せないでほしいし、式にも呼ばない。帰れ。」
と、穏やかだけど冷たくそして強い口調でBに言い放った。
Aは泣いていた。

Bは謝るかと思いきや、
「え~??なんでぇ~式行きたいし。
式にはCさんの友達だって来るんだから、あたしだって玉の輿に乗るの!!
Aばっかりにいい思いなんてさせないんだから~。
てか、殴ったうえに式に呼ばないなんてあたしの運命の出会いのチャンスを踏みにじる
なんてどういうつもりなのよ。
Cさんの友達と結婚してあたしが手にするはずだった財産、逸失利益として請求する!!」
と、またわけのわからないことをわめきだす始末
AとCさんが婚約するまでにいたった事情を知っているので私も腹が立ち、嫌がるBの腕をおもいっきり爪立ててつかんで引っ張り、外に連れ出した
するとCさん
「安心して、逸失利益にはならないよ。
君と結婚するほど、僕の友達はバカじゃないから」と追い討ち。

ファビョるBを私ともうひとりの友人が連れ出し、説教。
AとCさんはその後場を騒がせてしまったことを、友人やお店の人、他のお客さんに謝ったが、
「よっ似合いの夫婦!!」とか
「結婚おめでとう!!」「いいダンナさん持って幸せだね」
などと逆に祝福の言葉を受けたらしい

手を挙げたことに関しては、Cさんも男として申し訳なく思っていたようだが、そのことに関しても誰一人咎める者はいなかった。

そんなこんなで無事AとCさんは無事結婚。
二人の心配りが十分行き届き、それがよく伝わってくるいい結婚式だった・・・

んだけど、後日談があります。

結婚式当日、私は新婦友人代表として結婚式の裏方を任されていました。
一番懸念していたのがBの存在でした。

あれだけ玉の輿に執念を燃やしていましたし、結婚式をぶち壊すような真似をしないか不安でした。
そこで新郎新婦に了承を得て、新郎新婦の家族や新郎の友人にもBの存在をあらかじめ話しておきました。
そしてAの妹のD(空手黒帯)や新郎の親友で私と同じく裏方を任されていたEと三人で対B警備隊のようなものを作りました。

主に受付をマークしていましたが、Bらしき人物はやってこないので三人でとりあえずほっとしていたら、Aのもう一人の妹Fが血相を変えて披露宴会場から私たちのいる受付付近までやってきました。

(Visited 360 times, 1 visits today)

down

コメントする

シェアする

  • 人気記事

  • 最近の投稿

  • 最近のコメント

  • アーカイブ

  • カテゴリー

  • メタ情報

  •