どこでもドアが欲しかった

仕事人間の俺は会社で家庭的な美人に口説かれ結婚した。しかし…

time 2016/11/20

仕事人間の俺は会社で家庭的な美人に口説かれ結婚した。しかし…

あれは俺へのフォローではなく、嫁の好感度をあげるためのものだったのかもな。

結局家事をすることになったが、少しでも雑だったり、嫁の言い付け通りにしないと周りから説教をされ、
嫁が「頑張ってくれているんですよ」と優しくフォローをし、
周りが「嫁ちゃんいい子」と嫁を持ち上げ、
「それに比べて…」と俺をけなす流れが出来上がってしまった。

家事だけではなく、嫁は俺の食の好みを改善しようとした。
俺は牡蠣、レーズン、ピーナッツ、
昆布(本体を食べたくないだけで出汁としてなら美味しい)
牛乳(ストレートに飲みたくないだけで食材として料理に使われてるのは美味しい)
が苦手でそこまで偏食傾向はないと思う。
野菜も魚も好きで残さず食べる。
「パパが好き嫌い多かったら子供の教育に悪いから」と弁当や朝食夕食に必ず一品出してくる。
作ってくれた料理を残したくないので食べるが、嫌いなもんは嫌いなのはかわりない。
「ほら食べれた」「ね?美味しいでしょ?」と子供を扱うかのような嫁の態度に吐き気がした。

嫁の料理の誉めかたが足りないと次の日の弁当のおかず全てに嫌いな食材が入っていた。
食事の時間が辛くて仕方なかったが、嫁の前でそれを顔に出したら、周りに説教を受け嫁が俺をフォローし周りが嫁を誉め(以下略)

仕事と家事の両立は厳しく、社内の俺への風当たりも厳しく、仕事の評価は下がり、家庭は休まる場所じゃない。

ある日嫁の料理を嫁の前で吐いてしまい、嫁が鬼のような顔をして実家に帰った。
出勤すると会社の人からは説教だけじゃなく、無視や嫌がらせまで。
「嫁ちゃんを迎えにいって土下座で許して貰うまでは貴方の仕事は受け付けません!」
と女子高生バイトに言われたときは笑うしかなかった。

嫁の実家に行き土下座で離婚届を出した。
嫁も怒っている嫁両親も、俺が号泣しながら床に頭をこすりつけてる姿にドン引きしていた。
嫁は「わかってくれればいいの、別れたいわけじゃないの、私にも悪いところがあったと思うから」
と俺をなだめようとしたが、
「うおねがいでずう゛う゛わがれでぐだざいい」みたいな俺を見て、嫁父が俺にとりあえず今日は帰りなさいと言ってくれた。

相当揉めたが、結婚後の貯金全額を渡して離婚。
結婚前の貯金も狙われたが死守。

(Visited 455 times, 1 visits today)

down

コメントする

シェアする

  • 人気記事

  • 最近の投稿

  • 最近のコメント

  • アーカイブ

  • カテゴリー

  • メタ情報

  •