どこでもドアが欲しかった

仕事人間の俺は会社で家庭的な美人に口説かれ結婚した。しかし…

time 2016/11/20

仕事人間の俺は会社で家庭的な美人に口説かれ結婚した。しかし…
当時、仕事人間だった自分は同期の中で有望視されて期待をかけられていた。
だが仕事にだけ打ち込んでいたせいで独り暮らしなのに家事は一切せずにいた。
そんな話を飲み会のときにしてたら、数人の女性達から口説かれた。
手作り弁当や手作りの菓子、
「部屋を掃除してあげるよ」などなど、有り難くも対応に困る申し出をしてくる自信満々の綺麗な女性たち。
その中でも一番料理が美味しくいつも笑顔と人気の癒し系美人と付き合うことになった。
口説いてきたのは向こうなのに、俺が告白したことにされていたのがひっかかった。
 
彼女は付き合う前から俺の部屋にあがりこんで(手は出してませんよ)
部屋を片付けてくれて、手料理を振舞い、優しい口調で社内に言い触らしていた。

何もせずともトントン拍子に上手くいっている感じで、展開が早すぎて気持ちが追いつかずにいたが、三ヶ月ほど同棲してから結婚。
盛大な結婚式をあげた。
 

嫁は子作りするまでは働きたいと言ってくれていて、寿退社はしなかった。

新婚生活一週間しないうちに嫁が家事を折半しようと言ってきた。
共働きなのに私一人だけ家事するなんて不公平だと。
言い分は最もだと思うが、自分は仕事人間で仕事に集中したいから家事にまでは手が回らない。
それは同棲前から告げていて、承知で結婚したんじゃないのかと。
専業主婦になってほしい、無理なら俺の金でハウスキーパーを呼ぶ、皿洗いなら食洗機、買い物は配達、洗濯はクリーニングでいいと言ったら、嫁は優しく包み込むしゃべり方で俺を説得してきた。
「仕事に集中したいから」と何度も断った。
数日して、会社の先輩たちや同期たち、パートの女性たち何人もから説教を受けた。

 

嫁ちゃんは子供にかかる費用を考えて働いてくれているのに今どき共働きで家事を折半するのは当たり前。
あんなにしっかりしたいい子はあんたに勿体ない。

嫁が優しくフォローに入ってきたが、(お前が言い触らしておいて何言ってんじゃこいつ)としか思えなかった。

 
しかし、今思えば…
 
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