どこでもドアが欲しかった

彼女の家に見かけないペンダントを発見。「友達にもらった」という彼女の言葉を信じられなかった俺は…

time 2016/11/23

彼女の家に見かけないペンダントを発見。「友達にもらった」という彼女の言葉を信じられなかった俺は…

大学生の時に喪だった俺にも彼女ができた。

彼女は人見知りで周りからちょっと浮いてて、今で言う森ガールみたいな服を着たメルヘンチックな子だった。
ギャルとかは彼女のことを見下したりしてたようだが、俺は彼女が大好きだったし彼女のことを理解してるのは世界中で俺一人だと思ってた。

クリスマスに彼女のアパートで一緒に晩飯を食うことになって夕方ぐらいに行った。
晩飯作ってる最中だから時間つぶしててといわれ、俺は彼女の部屋でぼけっとしてた。
絵本やらメルヘンチックな小物やら、ほぼ毎日来てたもんだからほとんど見慣れたもんばかりだった。
そんな中で見覚えの無いペンダントが机に置いてあった。
彼女の好みど真ん中みたいな感じの可愛いメルヘンチックな奴で、俺が見かけてたら即効彼女のプレゼントにしただろうなって感じの奴。

自分で買ったと思いたかったけど、それはクリスマスカードと一緒においてあった。
浮いてる彼女にはこんなものくれる友達なんかいない。
ダメだと思いながらもカードを見た。
そこには「(彼女)ちゃんと出会えたのは最高の奇跡って思えるぐらい大好きだよ!これからもよろしくね!」と書いてあった。
目の前が真っ暗になった。
彼女のことを理解してるのは俺だけと思ってたのにそれが覆されたのもショックだった。

逆上した俺はカードとペンダントを掴んで彼女のところに行き
「これはなんだ!」
と詰め寄った。
彼女は
「お友達に貰ったの。可愛いでしょ?」
と涼しい顔で言った。
ますます興奮した俺は
「お前プレゼントくれる友達なんかいないだろなんだよ援交か?浮気か?!」
と喚いた。
浮気がばれたのに取り乱す様子のない彼女に腹が立って、ペンダントを床に叩きつけてカードをビリビリに破った。
すると彼女が
「何するの!」
と怒り出したのでますます腹が立って彼女の頬をひっぱたいた。

彼女は冷静になって
「帰って。でないと警察呼ぶ」
と言った。
ますます逆上した俺に
「うるさい!」
と今まで聞いたことのない大きな声で怒鳴って、机の上から封筒を持ってきた。

すると…

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